別れたいのに…【三ツ谷隆】

突き刺さる ページ37

私がタカちゃんと同じくらい……いやそれ以上に避けていた彼女に話しかけられたのだ。








運悪く今は下校中。ここは下駄箱で皆部活をしてる時間帯だからなのか人はほとんど居ない。








明日から臨海学校なのに。やっと割り切れそうなのに。







また余計なことするの？また私をイラつかせることするの？







何があっても冷静でいよう………そう思ってた矢先、先に口を開いたのは彼女だった。







美「ねぇ、隆の彼女になれてどんな気分だった？」






は。






何を言ってるんだこの子は。







彼女はいつもの可愛らしい笑顔で続ける。





美「楽しかった？嬉しかった？かっこいい隆を独り占め出来てさぁ………。このままずぅっと一緒にいるんだって思ってた？」








言葉の一つ一つが刃のように私に突き刺さる。






美「私みたいな幼なじみがいるって知った時のカオ！傑作だったよぉ笑
彼女ぶってる、ヒロインのカオ！」






傍目から私たちはどんな風に移ってるのだろうか。








友達？









部活仲間？









親友？









そんなことを思ってる私とは裏腹に美夢ちゃんは私の1番聞きたくない言葉を口にした。









美「ごめんねぇ〜〜。でもぉ、隆は私のとこに戻ってきただけだからぁ。」

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