別れたいのに…【三ツ谷隆】

親友なのに……エマside…… ページ24

マイ「……おい、どうしたエマ。朝からイライラして。」





エ「何でもない！」






マイキーの目玉焼きを返しながらそう返す。







頭に浮かぶのは昨日のA。






泣いてしまいそうで、肩が震えてて………抱き寄せたら壊れてしまいそうだった。







………ずっと我慢してたのかな。







私相談に乗るだけで満足しちゃってた？








Aはあんなに傷ついてたのに?








私と同じ学校だったら良かったのに。







そしたら……ウチが守れるのに。







ウチがAを泣かせないのに。








エ「ね、マイキー。」






マイキーは珍しく朝なのにぼーっとしていない。こちらをじっと見ている。






エ「……大切な人がさ、苦しんでる時に何にも出来ないのって苦しいね。」





マイ「……………!!何かあったか？」






私の声が震えてたからかマイキーが真剣な声で聞いてくる。





エ「ミツ谷はさ………、Aのことどう思ってるのかな？」







美夢とかいう女が来る前のミツ谷とAはお互いがお互いのことが大好きで幸せそうで。






相思相愛ってこういうことを言うんだなって、ずっと思ってた。







それなのに…………。







エ「それなのにさ………浮気って酷すぎるよ………!!」







自分のエプロンの上に涙が落ちていくのがわかる。マイキーはそんな私の姿を見つめたあとー







マイ「うん、俺もそう思う。」





そう言ってにっこり笑った。







エ「何で笑ってるの……!笑い事じゃ………!!」





少し寂しそうな顔で笑いながらマイキーは続ける。





マイ「エマの気持ち、すげぇ分かるよ。ダチが苦しんでるのに何も出来ないって辛れぇよな。」







でもさ、とマイキーがわざと明るく自分に言い聞かせるように話す。








マイ「ミツ谷は俺のダチで仲間だ。そんな浮気なんて腐った真似しねぇよ。」








そう、だよね………、そうだね………。








だってあんなにラブラブだったもんね…………。








ミツ谷…………、信じていいんだよね…………？

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