別れたいのに…【三ツ谷隆】

メール ページ16

や、やっと切れた………。







タカちゃんからの電話を終わらせた後、気づくと自分のアパート前まで来ていた。






なんと学校からアパート前までの長電話。確か……喋りながら帰ったから40分といつもより時間がかかった気がする。







通話終了ボタンを押すとそれに呼応するみたいにメール通知には大量のメールが………。







通話してたから気づかなかった……。







差出人は大半は同じ人みたいだった。その欄を見た時私は思わず叫んでしまった。









貴「美夢ちゃん!？」









そう、メールの8割が美夢ちゃんだったのだ。








………いつ私のメールアドレスを知った？







当然だけど教えるはずもない……というか教えて、と言われたとしても絶対に教えない。









そっとメールを開いてみる。




どのメールにも「!!」や「!?」を連発してることから穏やかな内容じゃないんだろうな……と思う。







まぁ、あの子が私に穏やかなメールなんてする訳ないけど。









案の定、内容は想定内のものだった。いや書いてる内容は少し驚いたけど美夢ちゃんの態度は想定内だった。








例えば『隆がずっとうわの空なんだけど！』とか『隆が可哀想……！』とか更には『Aちゃんなんて隆のこと何にも知らないくせに！私の方が好きなのに！』……。









……みたいなメールがあと30件ほど。









終いには最後に『私と隆の前から消えてよ！バカ女！』という一文で締めくくられていた。









いろんな感情が渦巻いてる中、私はケータイを片手にこう呟いた。









貴「うるせぇよ、バカ女♡」









ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


夢主ちゃんめっちゃ性格悪くなってる気がする…。

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