記憶が消えたって〜七海side〜 ページ44
七「ここは一体…………。」
真っ暗な闇の周りを見ながらポツリ、とつぶやく。闇に消えていく自分の声がますます自分を不安にさせた。
一体ここはどこなのか。…………確か、Aを見送ったあとご飯を食べてお風呂に入って…………、そのままベッドに入ったはず。
七「ということは夢の中か？」
ポツリ、とつぶやくと後ろから聞きなれた声が聞こえてきた。
『そういうことです。よく分かりましたね。』
振り向くとそこには見慣れすぎた姿…………私が居たのだ。
『そんな顔しないでくださいよ、私はただ貴方に質問しに来ただけですから。』
目の前の私は何処か薄く笑っていて冷たい雰囲気、という印象を受けた。薄く笑ってこの雰囲気なのに真顔をずっと見てたAはどんなに怖かっただろう。
『…………何も言わないんですね。まぁ、良いでしょう。ではひとつ質問を。』
そう言って何処か冷たく笑う私……。私の口がそっと開かれる。
『貴方は彼女をーーーAをどう思っていますか？』
�犂蔽韻覆海箸任后��瓩板磴だ爾�響く。
七「そうですね、簡単なことですね…………、どう思ってるかを言えばいいだけですから。」
『彼女のことをどう思っているか…………。』と彼女に思いを少しだけ馳せてみる。
ーーー七海君。
まず思うのはいつも笑顔。私たちとまだ良好な関係だった時も、距離ができてしまった時もいつも笑顔だった。
それと、とんでもないお人好し。しかも周りからどう扱われても最終的になんでも許してしまうほどの、だ。
七「笑顔で…………お人好しですね。」
『そうですよね、彼女は笑顔でお人好しですよね。……そんな彼女に私が……私たちが謝れることができると思いますか？』
その言葉に胸がズキン、と痛くなる。私は思ってることをゆっくりと言葉を紡ぎだす。
七「確かに私には……私たちには彼女に謝る資格なんてないのかもしれません。いえ、謝る資格なんてきっとない。
しかし…………私はAに酷いことをした、許されないことをした。
だから謝りたい……全て、全てです。」
すると私はふっと暖かく笑って………………。
『その言葉、忘れないでくださいね。』
消えていってしまった…………。
朝起きると夜蛾先生から借りた本は消えていた。
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くらげ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました🥲思わず主人公とキャラとの関係が程よくて好きでした……(><)読みやすくて良かったです。 (7月27日 22時) (
レス) @page49 id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 間違っていました、訂正しました。ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - すみません…間違えました…ページ４７でした…。😖🙏🏻 (7月24日 20時) (レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 訂正しました、ご指摘ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - ページ４６で『家入先輩』が２つあります…。『歌姫先輩』ですよね…？😳 (7月24日 20時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
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