記憶が消えて〜〜Noside〜〜 ページ33
五「お、おい…………話だけどよ…………。」
謎の呪霊が消えしばらくした後、五条が後輩のAに声をかける。
しかし彼女の反応は「………………。」と黙ったままであった。
夏「さっきのやつのことは、忘れよう。…………ね?」
夏油も一緒になって彼女を諭すのが彼女の声を聞くことは叶わなかった。
その刹那にふらつく彼女の身体
きつく閉まった瞳
心もとない足取り
五「…………Aっ!?」
夏「一体どうしたんだい!?」
慌てて彼等は彼女を抱きとめたが彼女の身体が起き上がることは無かった。
彼女は2人の目の前で完全に気を失ってしまっていたのだから。
夏「Aっ!Aッ…………!」
五「気を失ってるみてぇだな…………。」
身体を揺さぶる夏油と冷静に対処する五条。その彼らの視線は彼女だがそんな彼女仮スースー…………と規則正しい呼吸が聞こえてきた。
五「それにしても、どうして急に気を失ったんだ?」
夏「これは私の憶測だから断言は出来ないが、さっきのやつの術式なんじゃないかと思う。」
夏油の言葉に五条は瞳を丸くした。
五「…………術式?」
夏「呪霊と言えど級が上の方なら言語も話せるし、術式も使えるだろう。特別彼女も疲れてるようには見えなかったし。」
五条は顎に手を置き空を見つめた。
五「…………つまり、相手は『人の意識を操れる術式』ってことか?」
夏「…………そのようだね。だから、さっき彼女に術式をかけて気を失わせたんだと思う。」
その理由なら記憶喪失の謎も頷ける…………とふたりが同時に納得した顔になる。
夏「悟、早く夜蛾先生に言いに行こう。」
五「おう。」
「今更本当になんなんだろうね。まぁ、思い出したところでって話だけどさ。」
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くらげ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました🥲思わず主人公とキャラとの関係が程よくて好きでした……(><)読みやすくて良かったです。 (7月27日 22時) (レス) @page49 id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 間違っていました、訂正しました。ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - すみません…間違えました…ページ47でした…。😖🙏🏻 (7月24日 20時) (レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 訂正しました、ご指摘ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - ページ46で『家入先輩』が2つあります…。『歌姫先輩』ですよね…?😳 (7月24日 20時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
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