記憶が消えて〜〜 ページ29
貴「あっ、先輩たち。おはようございます。」
私が挨拶すると教室の中に入ってくる先輩方。3人は私の方を見て嬉しそうに口を緩ませている。
桃「おはよう…………、Aちゃん、早く高専に行くんだもの。私迎えに行ったけど居なかったから驚いたよ。」
えっ、桃音先輩が迎えに……?私はなんてことをしてしまったのだろう。
先輩より先に言ってしまうなんて、少し待ってれば良かったな。
家「Aは桃音が迎えに来ることを知らなかったんだからしょうがない。」
桃音先輩も「明日からは一緒に行こうね。」と笑ってくれて…………。何故か心から「嬉しい」という思いが溢れてきてしまう。
歌「思ったより元気そうね、安心したわ。……これからみんなでAに高専を案内しに行こうって話をしてたんだけど、どう?」
思ってもない歌姫先輩の申し出に少し戸惑う。……思わず2人の方を見ると七海くんが口を開いた。
七「…………いいんじゃないでしょうか。幸い一限目は自習ですし。」
灰「あっ、でも僕達もついて行くよ!クラスメイトがいた方が何かと聞きやすいでしょ!」
『ねっ、七海?』と聞く灰原君。『ええ、まぁ……』と頷く七海くん。
なんと灰原くんと七海くんも一緒に言ってくれると言う。
申し訳ないやら、ありがたいやら…………。
ーーーね?ーーーーて良かっーーーーしょ?
貴「ッ………………!?」
…………誰っ!?
思わず当たりを見渡す。…………だけど人どころか動物どころいなくて。
家「A…………どうした……!?急に辺りを見渡して…………。」
桃「なんかあった?」
ふたりや歌姫先輩、七海くん達もキョトンとした顔でこちらを見ている。
誰にも聞こえてない…………?
先ほどの声は誰にも聞こえてないようで。
心配や余計なことを言いたくなくて、グッと口を噤む。
家「…………無理はするなよ、いつでも休んでいいからな。」
貴「はい!案内よろしくお願いします。」
私はその時気づかなった。ーーー近くに潜んでる悪意に。
「ふーん、まぁこれからだけどね。」
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くらげ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました🥲思わず主人公とキャラとの関係が程よくて好きでした……(><)読みやすくて良かったです。 (7月27日 22時) (レス) @page49 id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 間違っていました、訂正しました。ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - すみません…間違えました…ページ47でした…。😖🙏🏻 (7月24日 20時) (レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 訂正しました、ご指摘ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - ページ46で『家入先輩』が2つあります…。『歌姫先輩』ですよね…?😳 (7月24日 20時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
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