記憶が消えて〜 ページ27
貴「おはよう…………ございます……。」
私が記憶をなくして1日目。昨日を無くしたのは昨日だけど昨日は1日目、というより当日だったから1日目と記した方が分かりやすいだろう。
私の目の前には2人の男の子。
七「おはようございます。」
灰「おはよう！A！」
金髪の人と、元気そうな男の子。
確か、七海くんと灰原くんって言った気がする。
かなり早く起きて廊下の案内図とかをみて来たのに……。
灰「あはは！A変な顔！」
七「だからもっと早く来て教室で待つべきだと言ったでしょう。」
『廊下で待たなくても……』と呆れてる七海くん。
この2人の様子からしてずっと待ってくれてたのではないか。
まだ時刻は7時になるかならないか。
七「教室までの行き方が分からなくてはいけないと思って頃合いを見て迎えに行こうと思ったのですが……。」
『その必要はなかったみたいですね。』とつぶやく七海くん。
灰「ここの学校、結構大きいから迷子になったら……って話してたんだ。」
『よかった！』と人懐っこい顔で笑う灰原くん。……2人は本当にいい人だ。
貴「ありがとう…………。案内図とか見たしここ1階だから分かりやすくて。」
お礼を言うと2人がドアを開けながら「いいですよ」「いいよ」と言ってくれる。
ドアをくぐるとぐるり、と見渡してみる。
木製の椅子や3つの学生机、教壇…………。ふんわりと匂う木の匂い。
初めてのはずなのに、
記憶なんて、残ってないはずなのに
始めてきた、とは思えなかった。
あそこの妙に離れた3つの学生机も。
教壇の上に無造作に置かれた新しい紙も
まだ使われたことのない、と言ってもいいくらいのチョークも
全く、初めて見たとは思えなかった。
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くらげ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました🥲思わず主人公とキャラとの関係が程よくて好きでした……(><)読みやすくて良かったです。 (7月27日 22時) (
レス) @page49 id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 間違っていました、訂正しました。ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - すみません…間違えました…ページ４７でした…。😖🙏🏻 (7月24日 20時) (レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 訂正しました、ご指摘ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - ページ４６で『家入先輩』が２つあります…。『歌姫先輩』ですよね…？😳 (7月24日 20時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
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