記憶が消えて〜五条side〜 ページ17
貴「初めまして、鳴宮Aです。よろしくお願いします。」
あの日と同じみたいに礼儀正しく頭を下げる鳴宮。
あの日ーーー初めてアイツと顔を合わせた日だ。入学式に見たAは薄く笑ってるけど、冷たいだとか、そんな雰囲気は全然なくて。
むしろ見ていて安心するような笑みだった。
その笑みに思わず視線を奪われていた俺は横の傑の『……悟？』という声で我に返った。
その時はなんでもない、という言葉で濁したけどその日から気になって気になって仕方なかった。
何回か話しかけようとしたことがある。……だけど、その度に邪魔が入った。
ーーーたまにAを見つめる傑の目が怖くて仕方なかった。
本当に俺らのことは忘れてしまってるらしい。
でも忘れていてくれた方がいいのかもな。
………だって俺らはAを傷つけてたのは変わらない。
俺は、Aが羨ましかっただけだった。
術式も、持ってないのにいつも周りには人がいて
『呪霊が見えるだけど』ってだけで守られてばかり
俺は最強だけど自分なりに背負ってるものもあるつもりだ。
馬鹿みてぇって思うけど、傑と桃音と硝子と一緒にいる時間は「五条家」の五条悟ではなく、「最強」の五条悟でもない。
普通の五条悟、でいられる気がした。
だけど、Aが高専に入ってきてから桃音と硝子はAばかり構うようになった。
俺が………、俺らがどんなことを言っても「Aは」「Aなら」って。
俺らがどこに誘っても「Aも良いか」って。
そう言って柔らかく微笑む2人に俺の中でドロドロしたものが出てくるようになった。
ーーー鳴宮さえ居なければ。
この2人はまだ俺らとつるんでたのに。
しかも、3級なんて雑魚の雑魚だろ。
ーーーそう思ってた自分を殴りたい。
許してくれなくていいから、せめて思い出しくれよ……。
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くらげ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました🥲思わず主人公とキャラとの関係が程よくて好きでした……(><)読みやすくて良かったです。 (7月27日 22時) (
レス) @page49 id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 間違っていました、訂正しました。ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - すみません…間違えました…ページ４７でした…。😖🙏🏻 (7月24日 20時) (レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 訂正しました、ご指摘ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - ページ４６で『家入先輩』が２つあります…。『歌姫先輩』ですよね…？😳 (7月24日 20時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
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