記憶が消えばいいのに9〜家入side〜 ページ11
ーーもう、いいです。ーー
頭に残るのはAの悲しそうな顔……泣きそうになってる震える肩。
あの表情を見てた私らは思わずいきを飲んだ。
あの五条たちでさえ息を飲んだほどだったから。
1年下の鳴宮A。今年高専に入ったばかりの1年生。
桃音と私は入学式に「どんな子が来るか」「可愛いか」などを賭けていた。
私は「そうでも無い。」にかけ、桃音は「可愛い」にかけた。
勝負は………桃音の圧勝。初めて会った時瞳が奪われたようだった。
柔和な笑顔と誰にでも分け隔てなく向ける優しさ。……何よりあの子と話してると暖かい気持ちになる。
………身長が小さい彼女は苦労してるようだったが体術が大の得意でそのギャップがまた可愛かった。
だけど、初めてAを見た時もこのグズどもはやけにAの名前を出すと不機嫌になった。
『初対面でその反応はないんじゃないか。』
そう思ったけど『まぁ、五条出しな。』で済んだ。だけど……夏油はまだ緊張してるであろう初対面のAに対し、こう言い放ったのだ。
『頼りたいことも出てくるだろうけど、私には頼らないでくれ。……ここは君がいていい場所じゃないからね。』
………さすがにアウトだろう。
その後流石に夜蛾先生に怒られていたがその後も文句を言う割にはAに絡みに行って、悲しませていた。
だけどAは辛い、嫌だ、なんてこと言わずに真顔だった。
服を選ぶ歌姫先輩を見守りながら思わずため息が出る。
五「何考え事してんだよ、硝子。」
家「黙れ、グズ。本当はお前らと口も聞きたくないんだ。」
嫌いなら関わるな………その分私らがAを守るから。
五「………なんだよ、まだ怒ってんの？きっしょ。」
桃「………きしょいのはアンタらでしょ。」
まるで一触即発。
でも、大切な同期とも仲違いをしても構わない。……だって可愛い後輩のためだからな。
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くらげ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました🥲思わず主人公とキャラとの関係が程よくて好きでした……(><)読みやすくて良かったです。 (7月27日 22時) (
レス) @page49 id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 間違っていました、訂正しました。ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - すみません…間違えました…ページ４７でした…。😖🙏🏻 (7月24日 20時) (レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 訂正しました、ご指摘ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - ページ４６で『家入先輩』が２つあります…。『歌姫先輩』ですよね…？😳 (7月24日 20時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
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