検索窓
今日:24 hit、昨日:40 hit、合計:13,436 hit

episode3 ページ4

ーーーガチャンッッ!!















目の前に飛び散る湯気を保ったお茶とそれなりに高い和菓子。私の脚が彼らと私の間にある邪魔なものを蹴飛ばしたのだ。

















別に私のことなら別に良かった。
『言ってれば?』だけで済んだから。知らんぷりしておげは済むと思ったから。



















いきなり脚が机を蹴ったから驚いたのだろう。
しかし直後、可愛らしい彼女の顔が怒りで染った。



















「なんて、…………なんて野蛮なの!!私とミヒャエルにかかったらどうしてくれるのよ!!!」

「知らねぇよ、自分で避けろ。」

















咄嗟に口から出た言葉。思わず口を手で覆うがもう遅い、何せバッチリ声に出てしまったのだから。
証拠にふたりがポカン、とした顔で私を見ている。
………私は案外、みんなの事を言われて怒ってるらしい。



















ミヒャエル・カイザーが彼女を庇うように背中に隠す。馬鹿ね、そんなんで私が止められるはずないのに。

















「お前は馬鹿なのか?それともいかれてるのか?いきなりマリアに害をなそうとするなんて。マリアがお前に何をした?」

「さっきの発言聞いてなかったのかよ、脳みそ詰まってないのかなァ?」



















確かに彼らから見れば私はおかしな人かもしれない、彼女の言葉ひとつで机とお茶を蹴りあげるのだから。



















それでも許せなかった。


















いきなり言われたことだけど。



















自分の意思でしっかりと一生懸命生きてるあの子を地味、と嗤われるのは。
















いつも私の前を歩いてくれて待ってくれる、そんな同期を眼鏡と呪いの言葉で括りつけるのは。



















私のことを昔からよく見ていてくれて、誰よりも尊くて大好きで唯一の家族を知りもしないのに吐き捨てられるのは。



















「お前らがあの人たちを語るな!!!」

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←episode2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
294人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Efu - こういう話めっちゃ好き!!続き楽しみにしてます!! (2月15日 22時) (レス) @page4 id: 2ce3183096 (このIDを非表示/違反報告)
fumi - こういうの大好きです。更新頑張ってください‼ (12月28日 17時) (レス) @page4 id: 8ff7b7fdb9 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - カイザーがクズすぎて笑えてくるwww続きがめっちゃ楽しみです!!応援してます (12月27日 19時) (レス) @page3 id: 9ef5edf713 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水晶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年12月24日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。