正体を知ってるだけ。【セーラームーン】 (ページ4)

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episode2 ページ4

「A、おはよう。予習はもうやったの？」

「その声をあてたいけどもうその大きな教材で誰か分かるよ。」

うさぎと話してたら急に振ってきたのは何冊もの教材。授業が始まってないのにこんなことするのは私の知る限り1人だけ。

友達と話してたら急に上から教材が振ってきても、もう冷静に対処出来る自分が怖い。

段々とこの人らに侵食されていってるとこの頃酷く思う。

「このクラスで予習とかしてるの亜美だけだと思う。」

「そう？結構みんなしてると思うんだけど。」

涼しい顔でこちらを見てるのは水野亜美。IQが300という桁違いの化け物みたいな頭脳を持ってる。
おっとりとしていて、基本的には優しい。優しいが………勉強マニアと言ってしまうほどには勉強が好きなイメージ。

いつしかの恋バナで「好みのタイプはアインシュタイン」と言ってて心の中で腹抱えて笑った。

「そうだよ、亜美ちゃんくらいだよ。予習なんて偉いことしてるの！Aは昨日とかなんて家帰ってからすぐ寝たもんね！」

「なんでそれを知ってんだよ。」

まさかの亜美の話に沿っていくと思ったら私に来て予想外すぎる。

「そういえば昨日は晩御飯唐揚げだったけど、その前はエビフライだったしその前はトンカツ…………、油っぽいものの食べ過ぎは良くないわ。」

「なんで知ってるの。」

「「盗聴器。」」

貴方たちのしてるであろうことの方が良くないわ。