私、上司と結婚するみたいです。

先輩呼び ページ9

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「やっ、やめてくださいよ(笑)
　もしかして酔っちゃいました？」







北「別に酔ってねーし」





「そんな、好きとかやめてください」





北「なんで？俺のこともっとよく知りたいって言ったのお前じゃん」





「それは、そうだけど…」




あの鬼上司が私のことを好きなんて

そんなのありえない。冗談としか思えない。





北「なんだよ、知りたいとか言って
　 ほんとはそんな気すらなかったんだろ」





「だって…急に言われて…びっくりして…」




北「…嘘じゃねーから」




「…はい」





北「…Aは？俺のこと、どう思ってるの？」





「私は…正直、まだ好きとかでは…」





北「…そっか」




「で、でも…この二日間でなんか先輩に対する印象が変わったというか…
　もっと知りたい！って思ったのは事実で…だから…」




北「ん、分かった。ありがとな」




「先輩…」




北「絶対、好きにさせてみせるから。
　それで、先輩呼びから名前呼びにさせてみせる」




「あ……」




また先輩って呼んじゃった…




北「…覚悟しとけよ？」




「ふふ、はい！」







先輩のこと、まだまだ知らないし


お見合いから始まったこの恋がどうなるかなんて分からないけど


それでも、先輩のことを


もっと知りたい、近づきたいって思ってるのは


ほんとですよ、先輩。






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