#79 事情により金曜も更新 ページ40
Aside
やっと着替え終わった。
10時くらいから着替え始めたのに、結局11時半に着替え終わった。
すまねぇ沖田。
もうくっついちゃっててもいいよ。
面倒くさいし。
局長室の前に着くと、中からは何も聞こえてこなかった。
え、普通聞こえるもんじゃね?
全力で演技したら報酬10万!
って沖田が言ってた。
私は沖田の妻、私は沖田の妻、私は……
大きめの声で『失礼します』と言った。
沖田side
女と二人になった。(名前すら覚えていない)
別にここで受けれねぇってことを言ってもいいんだろうけど、なんか面白くねぇからAを乱入させてぐっちゃぐちゃにしてやりまさァ。
ってか、Aいつ来るんでィ。
『失礼します』
沖田「おう」
女の顔から血相がさっと引く。
襖がサアアと開いて、水色の着物を身に纏ったAがあらわれた。
いつもチャイナ服だがこっちも似合いますねィ
『可愛らしいお見合い相手さんですね』
打ち合わせ通りの演技。
沖田「俺にはお前の方がい(『いやホントに可愛い!』
え?
みゆき「あ、ありがとうございます」
『可愛い!こんな可愛い子だと思ってなかった!お人形さんみたい。え、何この子好き』
暴走しているAを引っ張って隣に座らせる。
沖田「A……10万」(小声)
『はっ…』(小声)
Aは静かに座布団に座って切り出した。
『失礼しました。妻の沖田Aです。よろしくお願いしますね、みゆきさん』
Aが深々と頭を下げる。
沖田Aって...!
沖田A...…………いいですねぃ。
みゆき「……ぇ?」
沖田「話してなかったですねィ。俺、結婚してるんですよ。他んとこ当たってくだせェ」
そう言って立って退室しようとした瞬間、背後から
みゆき「……嘘よ嘘よ絶対嘘よ!総悟さんと結婚するのはこの私なんだから!!」
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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2021年7月8日 20時