#60 誕生日記念! ページ21
Aside
---in 教室のドアの前---
先生「つーわけで転校生だー入れ転校生ー」
ガラララ
引き戸を開けて入り、閉めて教卓の隣まで歩く。
歩きながら新しいクラスメイトの方を見ると、見知った顔を一つ見つけた。
安心だわ。
教卓の隣まで来るともじゃもじゃ先生が言った。
先生「まあ自己紹介しろや」
え?先生こんなんで大丈夫なの?
まぁ、あのハゲもだいぶヤバかったけど…
『えー夜兎工業高校からきました、Aといいます。よろしくお願いしまーす』
一礼するとパチパチと微妙な拍手が起こる。
先生「オメーは神楽の後ろな。あァ神楽ってのは…」
『大丈夫です。友達なので』
先生「あーそっかー」
窓側最前列の神楽を見ると、ニコニコしながらこっちを見てきた。
ホント似てるな。
先生「んじゃ、転校生に質問しちゃおーぜドンドンパフパフ〜」
眼鏡「先生ダサいです。ってか古いです」
眼鏡くんが立ってツッコミしだした。
あの子がツッコミ担当か。
先生「んじゃ、俺からな。お前不良?」
『はぇ?』
思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
え?正直に言っちゃう?
でも普通の生活もしてみたいし……
『やだなぁちっがいますよ〜夜兎校生が皆不良だと思わないで下さいよ〜』
神楽には言ってあるから多分、ばれることはないと思うけど……
次に栗毛の顔のいい変なアイマスクつけた男子が手を上げた。
栗毛「次、俺いいですかィ?」
『あ、どうぞ』
栗毛「Sですかィ?Mですかィ?」
なんで属性きくの?
『一応Sだと思います』
栗毛「へェ……そりゃ、面白そうですねィ」
にまり、と黒い笑みをこぼした栗毛くん。
神威に似てんな。
まぁ、その質問が終わってからは普通の質問に変わった。
好きな食べ物とか、ケンカツヨイノ?とか(ザコダナって言われたときはぶん殴ろうかと思った)、マヨは好きかとか、お花は好きですか?とか、職はありますかとか。
最後の一つに関しては意味が分かんなかったけど。
早く普通の学校生活送れるようになりたいな。
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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2021年7月8日 20時