第三章盲目的許嫁【神威】 (ページ2)

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＃43　誕生日記念！ページ2

Aちゃんが第五師団に行く時期が少しずれた話としてご覧ください。
一応設定は七月です。

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Aside

訳あってこのクソ暑い中、真選組屯所前に来ている。
なぜわざわざ敵の居場所に来ているかというと______

『こーんにーちはーそーごくんいますかー』

まぁ、総悟に用事があるわけではないんだけど…

「お、おお。隊長なら中にいるぞ」
『あざまーす。がんばってくだせーね』

門番さん(隊員)に片手を振り、門の中に入って行く。
背中で、

「隊長……ついに恋人できたんだな…」
「ああ…美人さんだし良かった良かった…」

とか言う声を聴く。
何言ってんだあいつら。

土の道を踏むとじゃり、と気持ちいい音がする。
つい最近地球に来たばっかりなのに、土の音が懐かしいなんてどうかしちゃったかな…
どれくらいか進むとどこからか威勢のいい掛け声が聞こえてくる。
剣術の練習でもしてるのかな？

道場らしきところに着くと、ブンッブンッと空気を切る音も聞こえてきた。
おやおやあれは、土方？じゃないっすか。
道着って珍しいな。

『土方ー』

と、少し声を上げて片手を振ると傍らに座っていた(寝ていた)沖田が反応を示した。
何でなん。

「A、何でここに来たんですかィ？」

道場を突っ切って早歩きで縁側？まで来た。
沖田がいるからまあ座っていいかと思い、縁側に腰かける。

『ホントは誰でもよかったんだけど、あのさ』

と言葉を区切ると「何ですかィ」とか言いながら差している傘の中に入ってきた。
近くね？つかいい匂いすんな。
汗臭いんじゃないの？

『指名手配者リストか犯罪者リストってあったりする？』