画面レダクト！行け、少女！ 3【ハリーポッター】 (ページ3)

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クィリナスを孤児院に送ってから、次の日。校長室に朝の挨拶をしに行くと、早速アルが、出かけようとしていたので話しかけた。

「どうしたん？アル？」
「おはよう、A。実はな、魔法使いと思われる男の子、しかもホグワーツに入学する年の子が孤児院にいることがわかっての。今から挨拶をしに行く所じゃ」
「そうなんだ。孤児院ってどこ？あ、その、まさかウール孤児院じゃないよね？って…」
「そのまさかじゃ。それにしても、この年になるまで見つからなかったとは。遅咲き、とでも言おうか」

ちなみに、知らない人のために言っておくとウール孤児院はトム(リドル)の入っていたところだ。もうそこしか思いつかんかった。

「何はともあれ、いってらっしゃい」

そう言うとアルは笑ってくれ、姿くらましした。
よしっ、第一段階成功だ。これから上手く行くといいんだけど。それより、ホグズミード探検と、館を見に行くのと、ホグワーツを隅々まで探検しなきゃ。スネイプ先生に運よく挨拶できたらいいな。そう考えるといつも気持ちが晴れるのだが、今日は何か違和感を感じる。
ああ、そうか。いつもいってらっしゃい、と言うとアルは行ってくるよ、と言ってくれるんだけど。今日はなかったんだ。嫌な予感。

「はぁ…」

ため息をついて校長室を出た瞬間、ドアをノックするために手を上げたままのスネイプ先生に遭遇した。かなり至近距離。さっと離れるスネイプ先生。私も後ずさる。

「…ダンブルドア校長はいらっしゃいますかな、ミス・櫛原？」
「校長ならたった今、出かけられましたよ」

すごいぞ、運命の出会い！(？)
…後ろに下がられたけどね。

「そうか…まぁ、お前に会ったのは好都合だ。話がある。私の部屋で話す、ついてこい」

サッとマントをひるがえし、コツ、コツと階段を降りていくスネイプ先生。か、かっこええ！
ここでハリーみたいに手を取ってもらえたらなと思ったが、すぐにやめた。話というのが何なのか気になったからだ。全く、少しくらいは休ませてくれよ…

「失礼します…」

三度目？四度目？のスネイプ先生の部屋。この魔法薬の漂う匂いがやはり好きだ。

「そこに座れ」

指し示されたのは、年季が入った黒い椅子。そ～っと座る。スネイプ先生が机の方を向き、書類を取り出した。

「櫛原A。身元不明。この度、身元調査のために、本人に協力を得ることになった。もし了承を得れば、すぐにでも調査を開始する、だそうだ」

本日二度目の溜息が出た。