No.41_ただいま ページ49
太宰side
はぁ、此処まで、走ったら、追いつけない、だろうッ!!←
え?息があがってるって?……私は頭脳派なのだよ!(必死)
まぁ兎に角、此の儘歩けば後20分程度で着くだろう
そういえば今何時だっけ……
私は携帯を取り出した
国木田くんの着信を横目に見て時間を確認する
時刻は午後2時15分
国木田くんからの着信表示が消えメールが表示出される
あれ、Aからメールが届いてる。
( ゚д゚)ハッ!此の私が愛しの彼女、いや、妻のメールに気づかないなんてっ!……国木田くんがお前も同伴だとか言うから……←
何々、『治くん〜仕事終わった?』
メールが送られてきたのは午後1時
もう1時間も経ってしまったが、返事を送信する
A治くん〜仕事終わった?
太宰遅くなって御免ね。今帰ってる途中😓
何かあったのかい?
すると、既読がつき返事が返ってきた
Aううん。何もないよ!気を付けて帰ってきてね〜😃
うーーん。Aが何もないって言う時はいつも、何かあるのだよね。此れは急いで帰らねば!!
〜20分後〜
Aside
私がソファでゴロゴロしていると、玄関で鍵を開ける音がした
きっと治くんだ
私はサングラスをかけ体を起こし、ソファからゆっくり立ち上がった
太「ただいま〜」
「おっかえりー治くん!」
太「A〜〜!ただいまぁ〜」
「うわぁ!」
玄関に行くと治くんが両手を広げて抱きついてきた
皆さんもうお察しの通りスッポリです←
「うぅ〜背が低いことが際立つ〜〜」←
太「良いの良いの。って……クンクン」
治くんが私の首筋に鼻をやって匂いを嗅いでいる……いや、どういう状況?
太「……Aから蛞蝓の香水の匂いがする……真逆、何かされたの!?」
「え?別に何もされてないけど、よく中也くんだって判ったね」
太「当たり前さ、愛しの妻から嗅いだことのない匂いがするのを逃すと思う?」
「え……犬……?」←
太「失礼な。私をあんな獣と一緒にしないでくれ給え。というか、A、手首どうしたのだい?」
治くんが顔を離して私の腕を優しく掴む
「あーこれ?治くんの真似ー」←
太「こら、嘘でしょ。見せて」
「あ、一寸」
私の手首についていた包帯を治くんは優しい手付きで解いていく
太「あーほら。此れ、どうしたの」
「そ、其れはー何と言うか……」
太「此れはお仕置きだね♡」
「ふぇ!?あ、」
此の後2人は長い長い夜を過ごした
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作者名:アンモナイトゥ | 作成日時:2023年10月31日 22時