No.39＿色んな異能があるものだ ページ47
太宰side
私はポケットから携帯を取り出し電話をかけた
ﾌﾟﾙﾙﾙ
敦「あっもしもし、太z」
「敦くん！国木田くんと、あと序に市警を此処に呼んで。あー成る可く早い方がいいなーじゃあ頼んだよ」
敦「えっちょとm」
ﾂｰﾂｰ
私は食い気味で敦くんに国木田くんと市警を呼ぶように伝え、直ぐに通話を終わらせた
そして、直ぐ様目の前の女性に目をやった
まだ、女性はブツブツと何かを呟いている
──私の予想では彼女は異能に操られている。それも、自分の異能に。暴走する前に止めなければだね……
ん？何でそんな事知っているのかって？
それは、朝に国木田くんの机に乗っていた資料を見たからだよ！
私はゆっくり近づいていき、蹲っている彼女の肩にそっと手をおいた
「人間失格」
その瞬間、青白い光が輝いて女性がフラッと地面に倒れた
耳を傾けて聞くと、スースーと小さな寝息が聞こえる。寝ているだけのようだ
まぁ一旦大丈夫そうかな。後は国木田くんと敦くんが来るのを待とう
……ふぅー、A、大丈夫かな変な事されていないと良いけれど
ﾀｯﾀｯﾀｯ
すると、路地裏の入口から足音が聞こえてきた
敦「太宰さん！」
国「太宰！」
「おや、敦くんと国木田くん。早かったね」
敦「だって、急に電話が来たんですもん！」
敦くんは走って来たためか、息が少しあがっていた
そして、国木田くんの目線が、私の隣で倒れている(寝ている)女性に向かった
国「……太宰、此れはどういう状況だ？」←
「いや、見ての通りだよ？私がこの女性の"異能"を無効化して、彼女は今眠っている」
敦「え!?この女の人、異能持ちなんですか!?」
「そうだとも敦くん。それで恐らく国木田くんが驚いているのは、彼女が最近少ーしトラブルを起こして暴走し、少々警察沙汰になったからじゃあないかい？」
国「あぁ、そうだ。探偵社にも一応異能関係として連絡がきたからな。真逆こんな所で会うとは思っていなかったが」
国木田くんが彼女を見ながら言う
「まァ、とりあえず彼女を市警に引き渡そう。私は一刻でも早く仕事を終わらせてAに会いたいのだよ」
携帯の時計を見ると時刻は正午
本当は午前中に帰りたかったのになー国木田くんと敦くんに後は任せて帰ろうかな←
国「あぁ。だが太宰、お前も同伴だ。」
「えぇーー何で私も行かなきゃならないのさぁ」
国「当たり前だろう、お前がいつどういう事に気付いてこんな状況になったのか……兎に角今は情報が欲しいからな」
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作者名：アンモナイトゥ | 作成日時：2023年10月31日 22時
