No.38_依頼人 ページ46
敦side
どうも。僕の名前は中島敦です
今日は太宰さんの付き添いで、路地裏に来ています(?)
でも、差出人が現れてくれません……矢っ張りイタズラだったのかな……
すると、ポケットに入れていた携帯から通知音が鳴った
「?誰からだろう……」
携帯を取り出し、画面を見ると"太宰さん"の文字
え?隣りにいるのに?
太宰さんの顔を見ると少し口角を上げて僕から目線をそらした。
兎に角内容を確認する為、携帯に再度目をやると、
「中々姿を表してくれないから、敦くんは此処の近くで待機しててね😉」
の文字。
え?←
太宰さんの方を見ようとした時……
太「あーーーー!敦くん!私、与謝野
太宰さんが若干棒読みで叫んだ
そして、僕に目配せをした。ノれという事ですか……←
「え、あ、は、はいー!し、しょうが無いですね〜行ってきまーす!」
それに答えるように僕も合わせて言い、路地裏から飛び出した。
タッタッタッ
太宰side
ふぅ、敦くんが出て行ってくれたから此れで姿を現してくれるかな
私は軽く目を閉じて、壁に寄りかかり、送り主が来るのを待った
コツコツ
静かな路地裏に誰かの足音が響く
……やっと来たね
足音の方に目をやると、黒髪ロングヘアのいかにも内気そうな女性が立っていた
女「あ、だ太宰さん。来てくれたのですね」
見たことがない顔だね……
もしかして知っている人かなとか思ったけど、うん。全然知らない←
でも私の名前は知っているようだ
「君がこの手紙の送り主?」
女「は、はい!私です。その……内容読みましたか?」
「うん。読んだとも。でも、その内容を何故君に話す必要があるのかい?
私は至って冷静に話した。
すると、その女性はさっきの雰囲気とは打って変わり、焦りのような、驚きのような表情をした
女「え?…………………で、でも、私は、前に貴方と会った事がありますよ!?というか、今日も昨日も会っていたじゃありませんか!?」
そう言うと段々女性は頭を抱えてパニック衝動を起こしていった。
段々、目に光を灯さなくなっていっているようにも見える。
「ちょ、落ち着き給え」
女「……」
女性は小さな声で何かを喋りながら頭を抱えしゃがみこんだ
此れは、恐らく……
私は、ポケットの携帯を取り出し電話をかけた
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作者名:アンモナイトゥ | 作成日時:2023年10月31日 22時