No.19＿髪梳かし ページ25
Aside
「しょうがない。いいよ」
……とは言ったものの
「治くんは中に入らないこと。いいね？」
治くんも今日は出勤日だから、どうせサボるんだろうけど、行った方が良いと思うし、それに……
治くんはマフィアに行くのは……ね
太「何でだい？」
「なんでもー。私はこれでも立派な大人なんで、気を使いましたよー」
「それに私結構強いし、マフィアで私に対してあんなコトやそんなコトしてくる人なんていないでしょ」←
太「…………そうかな……」
治くんは少し黙った後言った
太「でも！もし何かあったら直ぐに呼ぶこと！いい!?」
「はいはい。大丈夫だって〜」
私は軽々と受け流し気味で答えた
"はい"は一回！と学校の先生みたいなことを言っている治くんを見て少し笑ってしまった
.
.
それから、食器洗いや何やらして(治くんも手伝ってくれたよ！)
私が１番(？)好きな時間がきたッ！！
それは………
「よーし、髪結ぶかー」
太「おぉーーﾊﾟﾁﾊﾟﾁ(ﾉﾟ0ﾟ)ﾉ〜」
( ﾟдﾟ )彡そう！髪を編むこと！
まァ、三つ編みぐらいしかヘアアレンジは出来ないんだけどね！←
私はソファに腰掛けて自分の髪を櫛で梳かした
その隣に治くんが座り私の髪を一束すくい上げ、何か思い立ったように、あっと声をあげた
太「A、私が髪を梳かしてあげよう！」
「えっ、いいの？」
治くんは、うんうん！と満面の笑みで頷いている
はっきり言って髪が長いもんだから梳かすのは結構時間がかかるから助かる
「じゃあ、お願い」
そう言って、治くんに櫛を渡した
太「任せてくれ給え！」
何かやけに自信満々だな……
〜数分後〜
「うわぁ！サラサラ！凄いね治くん！」
太「どうだい！治さんは何でも出来るのだよ！」
えっへんと効果音が付きそうなくらいドヤ顔をしている治くん
えっ、こんなキャラだっけ……←
その時治くんの頭が目に入った
「よし、治くん一寸おいで」
太「ん？」
そして治くんから華麗に櫛を取って治くんの髪を梳かした
「治くんのも梳かしてあげよう!」
あれ、意外とサラサラしてる
「治くんもサラサラじゃあないか」
太「そうかい？気にしたこと無かったな。ふふ」
治くんは始終頬が緩みっぱなしだった
「よし！いい感じ。もう一寸時間がある時にもっかい梳かさしてよ」
太「勿論」
あっそうだ三つ編み編まないと……！
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作者名：アンモナイトゥ | 作成日時：2023年10月31日 22時
