帝の門と吸血鬼 第三章

百二帝 ページ7

アニメと漫画で異なる部分が
ありますが、ご了承下さい。

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名古屋空港は目と鼻の先にある
でも、少し遅れをとったらしい

破「なんだ？あの鎖は…」

主【あは、遂に始まったか〜】

ザッ

私達が名古屋空港に来た時には
全てが始まってしまっていたが
これはこれでどうにかなる

暮「A、お前も早く手伝え」

遠くから暮人が声を発するも
目の前に広がる光景に呆れる

主【狂ったお遊戯だなぁ】

暮人の背後にあるバンから伸びる
無数の鎖が、軍人達を殺している
殺傷能力があるようには見えない
ただただ、荒れ狂う気味の悪さが
異端なものを感じさせた

炎「どうするの？」

主【ん〜、ここまで見せつけられると
私も黙ってられないんだよねぇ…】

ビュンビュンと宙を舞う鎖らは
私に敵意を示していないらしい
他の連中に襲い掛かっては殺し
シノア隊にまで猛威を振るう

主【鉄の塊がいい気になりやがって〜
さぁ、ぶっ壊しちゃうぞ〜♪ 】

抜刀し、暴れ回る鎖を叩き斬る
飼い犬らも同様に、鎖を裂いて
容易に着地する

暮「………何をしている」

主【君のことは友達だと思ってるんだけど、
帝鬼軍のやり方が気に入らないんだよね。
…だから、勝手に退団するね〜】

暮「お前ほどの手駒を手放すほど
俺は優しくないんでな」

縦横無尽に動いていた無数の鎖の
矛先が、一斉に私へと向けられる
こうなることが最初からの目的で
わざわざこんな、面倒極まりない
所へ足を運んだのだから

バンッ

地に刺さった鎖を躱すために飛ぶ
空中でも鎖は私を捕らえるために
荒れ狂うが、否したり躱したりと
簡単には捕まってやらない

シ「Aさん！」

地上からシノアの声がしたから
彼女の姿を見つけウィンクする
ピースサインをする余裕もある
この程度の研究に敗北するほど
父の研究は甘くない

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