百四十一帝 ページ47
破【幽霊…に近しい物であるが、正確にはそうではない。他が言うように、アレは鬼ではないのだろう。お前が見えていないのだから】
主「今日はよく喋るね？君が言う事は全て正しいし、真実だけ。でも、流石に何のことかさっぱり」
破絶王は、契約するにあたって最も苦労した鬼だ。邪射王絶は私の鬼になる為に、餓死を選んだ狂った野郎。他の鬼達はマニュアル通り欲望に打ち勝ったり、利害の一致で契約した。ただ、破絶王だけはそうじゃない。内に眠る絶望を掻き回す事も、欲望を膨らませる事も、力づくで精神を乗っ取ってくる事もなかった。そして、力で屈服させる事も出来なかった。生前、どれほどの力を持っていたのかは想像に難くない。異質で恐ろしいのだ。
破【いずれ理解する時が来るだろう。人間とは、短い生の間に多くの選択を迫られる。選ばずとも至る事も少なくなく、閃光のように人生を駆け抜ける。…簡潔に纏めるとすれば、時間が解決してくれると言う事だ】
主「相変わらず回りくどいなぁ…。あの頃より視野は広くなってるけど、まだダメだ。体を取られているから？私って、こんなに理解力無かったかな？」
何か目的があるのか、はたまた性格か。破絶王は答えを出さない。謎解きのような助言を与え、それが何かを考えさせる。私が悩んでいる事は時間が経つと解決すると言う。どれくらいかかる？悠長にしている時間は無い。本当は今すぐにでも体を取り返し、武器を握らなければいけない。それを鬼が阻止して来る。普段は仲良くないくせに、肝心な時に結託して妨害してくる。
破【内に秘める欲望、俺はそれを喰らいたい。だからこそ、お前がそれに気付け。俺は契約鬼であり、お前自身ではない。欲望は見える、食う事も出来る。だが、自覚の無い欲は不味い。力を貸す事も難しい】
主「無意識の欲望って事？私は博愛主義者だから、私を必要とする連中を守ってあげたい。それと、邪魔な奴を壊したい。だからこそ力を求めて足掻いてる。そうでしょ？」
破絶王が話し始めてからと言うもの、他の鬼の気配が薄くなっている。声が聞こえなくなって、姿も見えない。位が高い故か、鬼としての歴が長いからなのか。どうして、こんな鬼が私のものになったのだろう。今は容易く負けないだろうが、契約時は未熟そのもの。奪おうと思えば奪えたはずだ。人間の肉体を。
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美鈴愈(プロフ) - フィアーさん» お答えできる範囲であれば是非。長らく顔を見せておりませんでしたので、このレスが無効になっても構いません。書き込みして下さりありがとうございます。 (2022年11月15日 13時) (
レス) id: b98c7d23df (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 美鈴愈さん» 質問してよろしいですか？ (2021年2月5日 18時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈(プロフ) - 凪花さん» ありがとうございます。長い間更新を中断してしまい大変申し訳ありませんでした。書き方や表現の仕方に多少の違いが出てくる文筆などがあるやもしれませんが、ご了承の上で更新をお待ち下さい。 (2019年11月1日 20時) (レス) id: 8d195bcaa7 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈(プロフ) - minedeさん» 何の断りもなく長い間更新を中断しており大変申し訳ありませんでした。今後は時間がある時に更新して行こうと思います。 (2019年11月1日 20時) (レス) id: 8d195bcaa7 (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 続き楽しみにしてます！頑張って下さい。応援してます！ (2017年1月16日 10時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
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