九十一帝 ページ43
ガッ
グレンの胸元を思い切り掴んで
強引に口元に耳を持って来る
脅しをかけているように見せる
主【命令しろ、作戦の責任者様】
グレンは真剣な顔で聞き入れ
私に面倒なことを言い放った
グ「優達を死なせんじゃねぇぞ」
こんな状況で仲間を思うなんて
一体、どれほどお人好しなのか
しかも、私に大切な仲間を任せ
自分は悠々と捕まってるなんて
主【……はっ、意外と可愛げがあるんだなぁ】
強引に床に叩きつけて軽く蹴る
私はいずれ吸血鬼になる身だが
何かを欲することは変わらない
血にしか興味のない存在だけは
絶対に成りたくない
シ「優さん!撤退です……」
優「そんな……まだ向こうにグレンが」
絶望したような表情でこちらを
見た後、突然険しい顔になった
そして雄叫びをあげる
優「お前…!」
主【うるさいなぁ………】
ヒュッ
前に出る、相手が反応するより
目で捉えられないほど速く動く
剣の持ち方を変えて宙を舞う
主【深夜〜♪ 】
キンッ
深【A……何のつもりだ】
背後に降り立ち剣を交差させる
首を傷つけない程度に近づけて
身動きを取れないようにする
三「少将!」
シノア隊の面々が焦った顔になる
上官を二人失えば作戦は丸潰れだ
人間は負けて吸血鬼が勝ちを得る
別に、私は深夜を殺さない
人間側でも吸血鬼側でもない
"私"と言う存在が在る場所こそ
留まるべき場所であると思っている
主【私はグレンから命令を下された
優達を死なせるな……と】
深「じゃあ、何故こんなことをする…」
主【撃て、このまま私を撃ち抜け
クローリーに殺されたくないなら
頭が回る私の言うことを聞きなよ】
深夜は少し考えた後に銃を構える
腹だ、私の腹を撃ち抜く気でいる
それでいい、そうしなければ死ぬ
大事な部下や仲間が死んでいくのだ
ズドンッ
主【あは】
腕が撃たれ、血を散らしながら
弧を描くように吹き飛んで行く
甘い男だ、だからこそ生き残る
部下や仲間も守る者が死ぬのを
誰も望んではいないのだから……
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美鈴愈(プロフ) - 李音さん» ありがとうございます。かなり年月が経ってしまいましたが更新を再開しました。隙間時間などありましたら、また覗いてください。 (2022年11月22日 10時) (レス) id: b98c7d23df (このIDを非表示/違反報告)
李音 - 私は、更新楽しみに待ってます! 早く更新して下さい!お願いします! (2016年6月30日 0時) (レス) id: ab1cbbe938 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - もう、見つけるの諦めました。うろ覚えですが書いて行こうと思います(・_・; (2016年2月10日 21時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 早く続きが読みたいです!更新して下さい。お願いします! (2016年2月1日 12時) (レス) id: 082744dcd5 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - ぴよりんさんもふぁいつです! (2015年12月17日 20時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
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