八十帝 ページ30
いつも通りの白い世界
見上げると、いつも通り雲がある
邪【A、僕はまだ必要?】
絶妙なバランスで立てている銃の
上に立ちながら邪射は言った
主「邪射は家族なんだから当然でしょ?」
抱き締めながら頭を撫でてみる
大人しく、私に身を委ねているようだ
小さなからだから確かに伝わって来る
そう言う温もりながこの子にはある
主「ごめんね、力に溺れてしまった。
壊すことしか脳のない力なんてさ
持っているだけで意味は成さない」
白く柔らかい頬に口付けを落とす
これが落ち着くんだと邪射は言ってた
本当に嬉しそうで、何だか照れるな
邪【Aが欲しがってくれるなら
僕はどうなっても幸せになれるよ】
「邪射が欲しい」なんて言ったら
クローリーに閉じ込められちゃうかな
「邪射の力が欲しい」と言うとさ
「存在は?」って聞かれかねない
本当に、この双子には振り回される
主「暫く一緒にいてあげる
起きたら彼がいるんだろうし」
邪【永遠に起きないでいいよ】
主「ちょっと」
私は、あの力を全部食べてしまった
お父様が目指した化け物の力を全て
あんなものに成るために身を捧げて
ずっと言いなりになっていたなんてね
考えるだけで呆れてしまうなぁ
強大過ぎる力なんて不幸になる
周りを守る以前に傷つけてしまう
そんなこと、私は望んでいなかった
最初は、周りにいる仲間を守れる力
その程度の小さな力だけ欲しかった
でも、次期当主と言う壁が邪魔した
力を得なければ誰も救えないと言う
突起した考え方に呑まれた
主「君らが助けてくれたんでしょ?
本当にありがとう、悪魔になんて
なりたくなかったから」
お父様は悪魔を作り出そうとしてた
自分の娘である私を容赦無く利用して
世界制服と言う名の独裁を企んだ
柊家と対立したのはこれが原因だった
幼かった私も、流石に理解してた
どれほど恐ろしい企みをしているか
そんなものに関わりたくもなかった
でも、無力だから従うしかなかった
邪【悪いのは父親だ、Aは悪くない
あの男の怨霊はまだ存在している】
主「してないよ、斬ったから」
邪【え?】
お父様は、もういないよ
怨霊も斬り消したんだからね
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美鈴愈(プロフ) - 李音さん» ありがとうございます。かなり年月が経ってしまいましたが更新を再開しました。隙間時間などありましたら、また覗いてください。 (2022年11月22日 10時) (レス) id: b98c7d23df (このIDを非表示/違反報告)
李音 - 私は、更新楽しみに待ってます! 早く更新して下さい!お願いします! (2016年6月30日 0時) (レス) id: ab1cbbe938 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - もう、見つけるの諦めました。うろ覚えですが書いて行こうと思います(・_・; (2016年2月10日 21時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 早く続きが読みたいです!更新して下さい。お願いします! (2016年2月1日 12時) (レス) id: 082744dcd5 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - ぴよりんさんもふぁいつです! (2015年12月17日 20時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
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