おれんじの休息

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着替えさせようと服を脱がす。

よく見たらこの季節にしては厚着だった。

もっと早く気付いてあげられたら…。




「俺のだけど着れるよな」


さとみくんのお洋服を2人でせっせと着させる。


途中で抵抗するから何かと思ったら、ジェルくんはくしゃみを3回ほどかました。

その度に、頭も痛そうにしてた。



なるべく早く着替えを終わらせて、寝かせて、冷えピタを貼ってあげると、
少し楽になったのか表情がやわらぐ。





「なーくん…さっちゃ……」


改まって名前を呼ばれて、振り返る。




「なーに？」




「かいぎ……、ちゃんとしたくて…だまっとって…」



「ふたりに、こんなお世話してもらって……、ごめんな」





すごくゆっくりで、呂律もまわってなかったけど。


「ジェルくんの気持ちが聞けてよかったよ」



「頼ってくれないのかと思ったんだからな。…ほら、熱はかれ」



「ん、」



きゅ、と貰った体温計を挟んで大人しくするジェルくん。

しばらくすると音が鳴って、39.4℃を示していた。




「うっわ、これは…よくさとみくんちに辿り着いたね…(笑)」


「お前、もう我慢すんなよ…！」






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その後、子ども組には「今日は中止です！」と伝えて、俺とさとみくんで数日看病することにした。


はやく良くなりますように。








fin.

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