おれんじの休息

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テレレテレレテレレテレレレレレン。


何かが鳴っているのに気付いて目を開け、記憶を呼び覚ます。


んー、ボクはリレー放送してて……ソロ枠まで寝ようとしてて…アラームかけてたけど…

これはアラームの音じゃない………。




「電話かよ………」


横に置いてあるスマホをガシッとつかんで表示を見ると、『ジェルくん』の文字。



………えなんで？


「まさかボク寝坊した！？！！？？」





「…もしもし。」



とりあえず、電話に出て、チラッと時計を確認する。



………あれ？遅刻してなくね？(笑)

っていうかまだジェルくんの時間じゃね？？


なーんだ良かった〜と思って上機嫌でジェルくんの返事を待っていると、違和感を感じた。



ドッキリにしては静かだし、ジェルくんにしては静か。



「え？どしたのなんで電話かけたの」


リレー中だし何かあったのかと思って、CASを開きながら聞くと、

めっっっちゃ小さな声で、




『ごめんころん今から枠とれる…？』


「え？今何時……え、ボク何時からだっけ…」


ボクが勘違いしてるのかと思ってスケジュールと時計を確認しても、やっぱりボクの時間じゃない。

ってことは？




「え？どした？」

まさか体調……



『ほんまごめん、おなか痛すぎてしゃべられへんねん…』


「んおおお、おお」


『じかん…まだ1時間あぅ…、…ごめん…』



やりやがったなコイツ…って笑ってたんだけど
だんだん声が小さくなってって、呂律回ってないし…

こりゃだめだと思って即OKした。



「わかった、すぐ開くからちょっとだけ待って！曲とかだけ流しておいてほしい！つなぐから」




枠をとりながらジェルくんの配信画面も確認してボクは驚愕した。


コイツ………ミュートにしてねえぇぇぇぇ！！！！

ボクとの電話の声垂れ流し〜！！！！



はぁ………いいよもう…仕方ないこれは(笑)




「あー、ジェルくんの配信聞いてる人たち！どうも、ころんでーす。はい、今から僕のところで枠とるので、移動おねがいしまーす！理由とかは、僕のところで話しますので……はい、枠とれました！移動お願いね〜」



ちゃんと聞こえてるかは分からないけど、とりあえず伝えて、ツイートもして、枠をとった。


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