【食戟のソーマ】 天才は女神のようでした

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創真の料理が姿を露わにしたあと、審査員達はその罵倒の口を閉じた



…やはり小言を言ってくるが、食べた途端






それは絶賛の嵐へと化すのだった


尾藤「食えば食うほど腹が減るような、無限に食えそうな気さえするのは何故だ？！」



私も一口食べてみて、その真実を知る


貴女「…米に、練り梅が混ぜてある。でしょう？創真」


そう問いかけると創真も此方へニッと笑って返事を返してきた


創真「当たりだ！流石A！」


観客がざわめくが、私はそれにも動じない

貴女「…丼の根本を守り、伝えられる良い丼だったわ
普通に美味しいですわ」

創真「まだ普通に美味しいかよ〜。いつかはすっげえ美味いって言わせて見せるかんな！」




楽しみにしてる、そう伝えて私はガタッと席を立ち、歩き出す







創真「あ、おい！行くのか？！」

貴女「ええ、この食戟の結果はもう見えてる」

全「！？？」


貴女「…にくみちゃんにも食べさせてあげなさいな。

じゃあ創真、寮で会おう。」


そうして私は食戟会場を出るのだった






しばらく歩いて行くと、その会場から溢れんばかりの歓声が聞こえてくる


その中からも聞こえてくるマイクの音



麗「なんとぉ！勝者は…


幸平創真ーー！！！




そしてぇ…間接的食戟の勝者もぉ…！幸平創真側についた




那珂Aのしょおぉーりぃーーー！」



ワァァォァァァッ



貴女「ふふ…私の無敗伝説守られたり

なんちゃってな。」



えりな「A！！！！」


後ろでえりなの声がしたので振り返る




えりな「…なんで分かったのよ…



…どうしたら、私は貴女に勝てるのよ…」




プライドの高いえりなは決して泣かない






しかしその表情は、感情を素直に表している






私はゆっくりとえりなに、靴音を響かせながら近づく





そして、優しく抱きしめる


えりな「…？！な、なぁ…な！？！」



貴女「さあ…なんでだろうね。

私にも…わからないんだ
何で…誰も私に勝らないんだろうね…




…私はただ…人生のスピードを…間違えてしまっただけなんだろうね。」



そこまで言って、私はえりなに笑いかけると



先ほど行こうと思っていた道へ戻って行った




果たして、うまく笑えただろうか









丁度、その頃


えりな「…なんで、そんなに悲しそうに笑うのよ。」


緋紗子「…えりな…さま」

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