【食戟のソーマ】 天才は女神のようでした

○ ページ44

貴女「創真、準備はすんだかい？」

控えている創真達に、靴音を響かせながら近づく
創真「ああ！大体小西さんに準備してもらったし…」


貴女「そうか…そ、の…

頑張れ。信じてるから…な！」

と、慣れてもない応援の言葉を告げ、そそくさとえりなも来るであろう

見物者室へ足を運ぶ





扉の前に着いたところで、会場がふっと暗くなった。

司会が色々話している中で、歓声と怒号が順番に聞こえてきた

貴女「あぁらまー。創真は酷い歓声だこと。」

言いながら扉を開ける

ウォォォォォォッ
キャァァァァァァッ

えりなもほんの少し前に入っていたようだ。


「那珂様だわーーー！綺麗ーー！」
「えりな様とのツーショットだーー！」
「どっちが勝つんだ！？」
「那珂様今回はなぜ編入生側に？！」

「それよりも今回も始まるかな！二人の挑発のし合い！」

えりな「A。まさかあの男に着くとは思わなかったわ。」

貴女「…そう？わかってたように思えたけれどな。
…ふふっ…」

えりな「…那珂A…
今回の間接的食戟、わたくしが初勝利をおさめてみせます。
乞うご期待を…ね」

ニヤリと唇を弧に描き、妖しげに笑うえりなは美しい…

でもね…

貴女「美しき勝利を掴むことで…その笑顔は本当の美しさを放つのよ…

今回も…わたくしが信じた者たちの勝利を見納めることよ…薙切えりな。」

この挑発は直接食戟をしていた時から続く私たちの恒例行事

癖になってしまったね。自然に始まってしまうが…
ギリギリあの喧嘩ではないのでセーフとしよう

ウォォォォォォッ


貴女「…ふぅ…ではえりな。私は創真側の席に行ってくるよ
…結果が楽しみだな。」

ニヤッと孤を描く唇。
えりな「あら、ここでみないの。」

えりなはそれを見てひどく寂しがるようにし、また楽しそうに笑顔を振りまいた
貴女「…ふふっseeyou

検討を祈るよ。えりなが信じた彼女に、」

言い残しながら扉を閉めた。



貴女「んん〜っ！面白くなったねぇー。」
下に着くまで終始ニヤニヤしていた私。

ガチャッ
貴女「ほほーー！熱気が違うねぇー、断然こっちの方だわ！
えりなも来れば良かったのに！」

キャァァァァァァッ

那珂様が降りてきたーーーー！

かなりの叫び声が聞こえる中、一人の少女の声が、マイクに拾われてしまう

麗「ちっ。天才だなんだしらねぇが男にモテんのは私だけでいいんだっつーの！
地黒に続きこいつまで…

女王様気取ってんなよ 威張り女がっ…」

ふぅーん…中々面白い子

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