【食戟のソーマ】 天才は女神のようでした

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『那珂様！！次の食戟、応援していますね！！』

貴女『…ええ、ありがとう。こちらとしても負けるつもりはありませんので、ご心配なく。では』


『は、はい！』


『俺…身の程知らずなのはわかってるんですけど…那珂様が好きなんです！』


貴女『…そう、気持ちだけいただいておきますわ。

それに、私は今見ているような私ではございません。お引き取り願いますわ。』

『は、はい、聞いてくれてありがとうございました…』


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どことなく突き放したように思えるその態度…周りはいいように

クールだとか、ドライだとか…高貴な態度として受け取り、浸透させた。




ただわからないだけなんだ。営業としての態度しかわからない…


素の自分なんてたいして仲の良くない同年代の子に晒す必要は無い。

私はみんなの目標でいなければならない。

ずっと、そう言って素の自分を隠して生きてきた。



今思えばただの言い訳だな…そんなもの。

そして中等部入学から少したったある日…遠月で唯一となった彼女が…

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えりな『貴女ですか？最近噂となっている女神とは。…ふん、そんなに大したこともなさそうな子ね』

貴女『…あら、貴女こそ神の舌といわれるえりなお嬢様じゃなくて？

よろしいの？貴女のような人が私のところに来て…
ふふ、もしかして友人の一人もいなくて寂しいとか？』

えりな『んな…っふん！態度もなっていない！完璧でない貴女のようなものは遠月には不必要です！

いつか食戟を私自ら申し込みましょう…光栄の極みだと思いなさい！』

貴女『…貴女のやり方…とても気に入らないわ。美しくもなんともない…不必要なのは貴女の考え方よ！

いいでしょう、その食戟で私が教えて差し上げるわ！那珂Aの名にかけて…っ』

えりな『偉そうに…！この薙切えりなにむかって…今に見ていなさい。
この私が貴女を見下す結果にして差し上げます

行きますよ緋紗子！』

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…そういえばえりなが私に食戟を挑んで来た時から、私の中の何かが変わってきた気がする…


生活にハリが出たというか、退屈と感じなくなったというか…

まあ、当時えりなの存在を不愉快に思ってはいたけれど。



コクリとお米のジュースを飲み干す。

空いた紙製のコップをクシャリと握り潰すと、ゴミ箱へ投げ入れた。
さっきより深く壁にもたれかかり、先ほど思い出していた記憶ついて、

もう一度、考えてみる。

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