【食戟のソーマ】 天才は女神のようでした

○ ページ25

キィィ

ホラーにでてくる館並の雰囲気を醸し出し、さながら扉を開ける音さえ不気味に鳴った


しん…

創真「…」

おや、何にも喋らないねぇ…もっと激しくリアクションをとってもいいと思うが…

と思っている私はというと、ボワッと出てきた煙の要因を思考回路を巡らせて

答えを出していた。


貴女「…これは燻製の…」

言いかけた時。

？「コラァ208号室！ また勝手に空き部屋を燻製室に改造したね？！


アンタをスモークチップで燻してやろうか‼︎」
お、当たったな




ドドドドドドドドド

…ジビエ？

？「ウサ子に鴨助 鹿乃進！檻から出ちゃだめーー！」


？「ジビエを部屋で飼うんじゃないよ116号室！
次やったらお前の全身の皮を剥いでやるからね！」



やっぱり…よっと


貴女「はい、ウサ子」

？「あっありがと…て、どえええ！那珂様！！」


…かわいい


？「入寮希望の編入生、幸平創真、那珂Aだね？
私がここの寮母だ…

極星のマリア ふみ緒さんと
そう呼びな。」

おお…‼︎なんて迫力！私相手でもこれとは…

気に入った…！この人になら安心して身を預けてられそうだ！


ふみ緒「あんたら食材は用意したんだろうね！」

貴女「ああ」

創真「は？ 食材ってなんの…」

ふみ緒「決まってるだろう！


極星名物…腕試しだよ！」



ふふっやっぱり知らなかった。


創真「聞いてねーよ！つかA知ってやがったな！！教えてくれてもいいじゃねぇか！」

貴女「その方が…面白くなりそうだろ？」

私が目をキラリとして答えると

創真「何が？！！」


ふみ緒「ふんっじゃあ不戦敗だね、腕を見ずには極星の敷居をまたがせない」

ちゃんと話聞いてないからこうなるんだ。
面白いからいいけど。

創真「…？てことは今夜俺は…」

ふみ緒「そりゃあ野宿だろう」

だよね

創真「ざけんな！！四月の冷え込みなめんなよ！」


おー。落ち込んでる落ち込んでる


しかし創真、それで引くようじゃ私の見込み違いじゃないか…見せてみなよ…あんたのその想像力と実力を！

私は創真を品定めするように見下ろしたあと、寮母の方へと向いた。

貴女「何か残り物もないのかい？」


ふみ緒「ん？ああ、使い残りの食材も半端なものしか残ってない、今日は日が悪かったと…」


創真「そのあまりものは使ってもいいってこと？」

ふふっ
やっぱり…面白いね

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