重岡くんとダイキ【赤】 (ページ13)

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Shigeoka side

あっ……あげっ…あげてしまったーっ…

皆めっちゃ見るやん。

って、いや…そらそうやんな……

僕やって自分でもビックリやもん。

ちらっと視界に入れた桐山さんは、

僕とクラスメイトを交互に見つめてソワソワしてるし。

…可愛い。

はっ！

てか僕がこんな目立つようなことするなんて…

アイツと約束してしまったからっていうのもあったけど、

なんか、僕ん中にも微小ながらにプライドゆーもんがあって、それがああいう結果に…

「えと、重岡、くん…」

「はっ！はいぃ！！」

困ったように僕を見るのは小瀧くん。

うっわ初めて直視したけど、どえらいイケメンやん…えぐ……

「あっちでリレーの順番決めるから、来てくれへん？」

「あっ、え！ごめんなさい、すぐ、行きます」

メガネを押し上げてみんなが見つめる中、小瀧くんと神ちゃんの席の方へ向かうと、

右の口角を少しあげた藤井くんとニヤニヤした神ちゃん。

似た表情の2人が僕を見てた。

Daiki side

っしゃここで初登場俺サイド～！

あいつがため息ついたおかげで、なんかようわからんけど代われたし、

ここからはあいつ一人やったら出来ひんやろうから代わりにやったろ。

「なぁ、俺アンカーやってもええ？」

「は！？」

そう声をあげたのは小瀧だけやった。