急展開にも程がある

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結局、うどんの代金はみんなで支払うことになった。

なんか、なんか申し訳ない気分……。


初「君どしたん？」

「んんー。 なんか、私何もしてないなって……。」


少し顔を暗くしたのがわかったのか、ないくんが私目線にしゃがみ込んだ。

うぉ、ドアップイケメン目の保養……。


な「心配しなくていいよ、君。 俺らは親だから。」

「親…………、うん、ありがとうないくん。」


私はにこっと微笑んだ、つもり。

『親』と言う単語に少し違和感を抱いたのは、私自身か。

それとも、“この子自身”か……。

そういえば今まで何も気にせずにいたけど、やっぱり普通とは違うんだよね……。

中身が私(高校生)だから何事もないけど、本当はもっと小さい子のはずだし。

その子からしたら、いきなり見ず知らずの人に『今日から親だよ』なんて言われるってこと。

私はこの子の親を記憶でしか知らないからわかんないし、情も何もあんまりないけど。

入れ替わったのが私で、良かったのかな……。

なんて考えていれば、みんなはもう席へと移動していて。


悠「君こっちやで〜！ はぐれたりせんでな〜！」


私は慌てて笑顔になって、


「はぁい！」


と返事をした。

それから私は、いつも通りに振る舞って文房具やらなんやらを色々と買った。

ランドセルは、ちゃんとそれ用の注文の仕方がどうとかなんとか……。

詳しくは聞いてないや、興味なかったからさ！((

でもこの日を境に、あんなことになるなんて、

多分誰も予想してなかったと思う。

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