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red side
後を追うように立ち上がって、
もう一度あいつとの距離を縮める。
力なくだらりと垂れ下がった右手をパシッと掴み、
さっきよりも少し強引に抱きしめた。
『いいよ、しげ。』
「強がんなって。もう十分や、頑張り屋さんなAちゃんは。」
これ以上泣かせないでと言っているような目で俺を見上げ、弱々しく胸板を押し返す。
言葉でも体でも抵抗されているのに、
なぜだか全く痛くない。
「A、」
『聞きたくない。』
「まじな話やから。」
『……っ、』
．
．
「好きや。」
「どんなお前も。」
微かに震えた彼女の肩。
緊張してるのか、口を開きかけたAは
そのまま何も発することなく空気だけを飲んだ。
俺は全然緊張せぇへんかった。
きっと、本番に強いタイプ。
「お前が困ってたら一番に助けたいし、
泣いてたら傍におりたい。」
『…ん、』
「せやからお前は、」
"素直に甘えときゃええねん。"
"俺が守ったるから。"
嘘偽りなど一切なかった。
普段は言わへんような言葉もすんなり出てきて、
ほんまに、愛してた。
「付き合お、な？」
涙を拭いながら頷く彼女が愛おしくて仕方なくて、
「俺も手伝うから」と、一緒に終わらせた残業も
あいつとなら楽しかったし、むしろ二人だけの時間が幸せやった。
順調やと思ってた。勝手に。
俺にとっては最後の恋のはずやった。
あいつ以外の女と今後を共にするなんて、
考えたくもなかった。
だから、少し
いや、だいぶ。
俺は守れていなかったんやと思う。
"慎重に"
"失敗しないように"
"傷つかないように"
このことばかり、気にしていたから。
．
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しのりか(プロフ) - これで終わりですか………？ (2019年9月15日 17時) (
レス) id: 43a7c4d105 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 更新楽しみにしてます。重岡くんとの関係がどうなるのか気になります。。。 (2019年5月11日 16時) (レス) id: 4a7597419b (このIDを非表示/違反報告)
赤ずきん(プロフ) - 紫春さん» ほんとだね〜！みんな、短編集気に入ってくれるかな……初めてだからめっちゃ心配笑 でも、紫春が読んでくれればいいや！笑 (2019年4月22日 22時) (レス) id: 4607eaa8cb (このIDを非表示/違反報告)
紫春(プロフ) - 赤ずきんさん» あっん！！頑張る！！明日か！てか、明日5周年ですね〜！それな！！神ちゃん可愛いし！おけおけ！！楽しみにしてるわ！まじ！！見るわ！ (2019年4月22日 20時) (レス) id: 327f752d38 (このIDを非表示/違反報告)
赤ずきん(プロフ) - 紫春さん» えぇっ、全国っ！？すごぉぉぉ……頑張れ！！私は楽器全然弾けないから、めっちゃ尊敬！！そうそう、火曜！ちょっと遅くなっちゃうかもだけど…神ちゃん最近めっちゃイケメンよね笑 担当もいつか公開するわ〜！今日はこた専更新出来そう！ (2019年4月22日 15時) (レス) id: 4607eaa8cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤ずきん
| 作成日時：2019年2月17日 15時
