# 3 ページ7
それからは 河原で花火見ようってなって 四人並んで座り 綺麗に咲く大きな華を 見上げ 、祭りも 終わりへと近づく 。
「 そろそろ 帰ろか 」
そう言う 神山先輩 に
「 えええ 〜 もっと遊びたいわ 〜 」
って 拗ねて 駄々こねる 重岡先輩 、なんてのは見慣れた光景で 、そんな中でも あっくんに会えてよかったな とか あっくんの笑顔見れてよかったなとか 、そんなこと頭に浮かべる私は よほど あっくんが好きみたい 。
「 送ってくで 」
ハッと気づけば そう言って 私を見つめる 神山先輩がいて 、ありがとうございますって 出そうになった時
「 待って A 、」
突然 みのりに呼ばれ 不意に耳打ちされれば
「 あっくん ？やっけ 、好きなんやったら ぶつかったほうがええよ 、後悔したら許さないよ 」
「 え ！？ なんで そんなこと 」
「 どんだけ 親友しとると思ってんねん ！ 親友の恋は応援 したいやん ？ 」
そう言って パチン と ウインクする 。
ねえあっくん ずっと伝えられなかった 気持ち 伝えてもいいですか ？
年上の君に相手になんてされないって 今まで言えなかった 。
それに 振られること分かっててなんて 勇気は 私には無くて 。
でも きっと 言うなら今かもしれないって どこかで私も分かってて 。
「 先輩 、今日 は ありがとうございました ！ ちょっと 寄りたいとこあって 、先に帰っててください ！ みのり 、ありがとう ！ 」
丁寧にお辞儀をして 走り出す 。
浴衣なのも 下駄なのも忘れて 。
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作者名：tepi | 作成日時：2017年7月27日 22時
