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# 3 ページ3
花火が終わるのが合図のように 私達は 迷わず バット を 手に取り 闘いが始まる 。
ネットに引っ掛けられた板に当たれば勝ち 。
今年こそはって 強くバットを握りしめ ただひたすらに 当たれって願って打ち続ける 。
何球打っただろうか 、
_____ バン ッ
「 あ 」
しげちゃん が 打った球が 板に命中する 。
「 うわあ もう 3年連続や 〜〜〜 」
なんて あからさまにショックを受ける私 とは 対称的に 何かを決心したような そんな真面目な表情に見える しげちゃん 。
「 いつものでいいの ？ 」
そう 声かける私に
『 今日 は ジュースはええわ 、』
って やっぱり いつもと違う様子 。
「 じゃあ なに 、まさか 高いやつがいい 〜 とか ？ 」
『 いや 、ちゃうくて 』
「 じゃあ なんなん 」
『 あのさ 、お前に言いたいことあんねんけど ええかな 』
「 え ？ ああ 、うん ええよ 」
緊張した空気に 耐えられなくなって 俯けば しげちゃん の 真っ直ぐな声が 私に向けられた 。
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作者名：tepi | 作成日時：2017年7月27日 22時
