第六犠牲者 ページ6
「山田があっさり着てくれるとは思わなかった」
「だろうね」
「あんまり面白くなかったから編集でカットしとく？」
「編集って何」
暇潰しに編集もクソも放送もない。
何度でも言うが、これは伊野尾の暇潰しなのだ。
従ってこの編集発言は比喩なのだ。
遠回しに、つまんねぇと言っているのだ。やってくれたのに酷い仕打ちである。
「…尺、余っちゃったな。」
伊野尾の言う「尺」が単純に山田への文句なのか、それともこの作品のこのページが2048字まで書けることに対し、まだ456字しか埋まっていないという意味での「尺」なのかは分からない。
前者ならめっちゃムカつくが、後者なら作者思いの良い子である。
「何とかして、尺を埋めよう！」
好青年中島がそう言うと、山田以外6人のメンバーが賛同して立ち上がった。
人をからかう事に関しては物凄い息の合いようである。
よっ！さすが10周年を越えたグループ！
「…と、言うことで今年中に政府がやらかしそうな事トップ5をまとめてみたよ。」
「何でそんなギリギリを狙うの」
尺は稼げそう。確かに稼げそう。
その代わりこの作品はただの問題作になってお蔵入りは間違いない。
「え、ちょっと待てよ！
マジで俺の女装このままガンスルーなの！？」
このタイミングで、とうとう山田が叫んだ。
「総集編とかで触れてやるよ」
「総集編とかねーだろーが！！」
大迫力のツッコミをかます山田の胸元で大きいフリルのリボンが揺れる。
超簡易的ゴスロリだった。
ぶっちゃけ言うと、山田はめっちゃ白い(他のメンバーも白い奴多い)のでゴスロリは良く似合っている。
そこが面白味の欠けた原因でもあるのだが。
「俺だって、俺だって散々迷ってこの格好をしたんだよ！」
お、独白か？唐突な独白か？という伊野尾の小声は申し訳無いがスルーさせていただく。
「楽屋入ったら、なんか皆狂ってたから……」
「随分と失礼なコメントをしよる」
「でも俺は！このグループのエースだから！
皆がやるなら、俺だって一生懸命にやるべきだって思ったんだ！」
「山田……お前、良い奴だな…！！！」
楽屋は涙と感動に包まれた。
そのせいで、楽屋に戻ってきた高……たか、た……正確な漢字出ねぇじゃん高で良っか！
高木が扉を開けるのを躊躇したのは次回の話である。
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岡田侑翔 - 完結おめでとうございます！面白かったです！！ (2018年7月29日 14時) (
レス) id: 82f66bbc1c (このIDを非表示/違反報告)
クウ(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます！！「面白い」にさらに「とても」を付けていただけるとは…！感謝の極みです…！これからもよろしくお願いいたします！m(__)m (2018年7月21日 16時) (レス) id: f5d04ac57e (このIDを非表示/違反報告)
クウ(プロフ) - 岡田侑翔さん» ありがとうございます〜〜！面白いと言っていただけるのが一番の応援なので本当に嬉しいです…！これからもよろしくお願いいたしますm(__)m (2018年7月21日 16時) (レス) id: f5d04ac57e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - とても面白いのでぜひ更新してください！！ (2018年7月13日 22時) (レス) id: cb8a59094f (このIDを非表示/違反報告)
岡田侑翔 - おもしろいです！書き続けるのは大変かもしれませんが、頑張って下さい！！ (2018年7月13日 16時) (レス) id: 82f66bbc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クウ | 作成日時：2018年7月11日 14時
