第五犠牲者 ページ5
「今北産業」
「メンバーで
女装して
世界を救う」
「伊野ちゃん、最後の1行多分間違えてるよ」
今来たばかりの中島に伊野尾が3行で説明すると、知念からの冷ややかなツッこみが入った。
そりゃそうだ。女装で世界が救えるのなら今ごろ新聞の1面には良いニュースしか並んでない。
多分マツコ・デラックスがいれば永遠安泰な世の中になっているだろう。
しかし現実で世界が救えなくても伊野尾の暇は救えるのだ。
世界と伊野尾ではかなり規模が違うが、どうせ全国のとびっこは「世界より伊野ちゃんが大事」とか言い出すんだろ知ってる知ってる。
なので、世界を救うために伊野尾を救うべきなのだ。と、伊野尾は思った。(暴論)
「ゆーと、これ着」
「やだ」
「せめて最後まで言わせて!?」
爽やかな好青年スマイルで断られる。
あっ、やめてその顔。浄化される。
「良いぞゆーと!浄化しろ!」
「頑張れゆーと!」
「俺の味方はいねーのかよ!!」
まずい。ピンチだ。
伊野尾は冷や汗をかいた。
なんで1話に1回俺にはピンチが訪れてるんだ。これは戦隊ものアニメか何かか?
ちびっ子達のためにピンチが訪れてから大逆転して喜ばせようとさせるのは分かる。
けどJUMPは別にちびっ子じゃない。(精神年齢は別カウント)ピンチが来ても逆転できる保証なんて無いし、(体力の限界とか)出来れば平穏に物事が進んで欲しい。(労れや)
これが伊野尾の本音である。
メンバーに女装させようとしてる時点で平穏とはかけ離れているが、まぁその話しは置いておこう。
「ゆーと…頼むから着てやってくれないか…?」
「え…?光くん……?」
思わぬ伏兵がいた。
ワンピースを着た八乙女が、中島の前に歩み寄る。
「そりゃ、仕事でもないのに着させられるのは抵抗があると思う。
ただ、きっと今伊野尾は疲れてるんだ…。
疲れてて、謎の事を口走っている…。
同情して、着てやってくれないか……?」
「伊野ちゃん……そうだったの…?」
「え?……え、あ、…うん。」
よく分かんないけど、伊野尾はとりあえず頷いた。
「…じゃあ俺、着るね!」
中島は八乙女からナース服を受けとる。
何故それをチョイスした!?という全員の一致した心のツッコみは、とりあえず全員の心のなかだけに留めておいた。
追記。
確かに伊野尾は疲れてるけどこの件とはなんも関係ない。(しかしそれを中島には伝えないという安定のクズっぷりを発揮する(褒めてる))
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岡田侑翔 - 完結おめでとうございます!面白かったです!! (2018年7月29日 14時) (レス) id: 82f66bbc1c (このIDを非表示/違反報告)
クウ(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます!!「面白い」にさらに「とても」を付けていただけるとは…!感謝の極みです…!これからもよろしくお願いいたします!m(__)m (2018年7月21日 16時) (レス) id: f5d04ac57e (このIDを非表示/違反報告)
クウ(プロフ) - 岡田侑翔さん» ありがとうございます〜〜!面白いと言っていただけるのが一番の応援なので本当に嬉しいです…!これからもよろしくお願いいたしますm(__)m (2018年7月21日 16時) (レス) id: f5d04ac57e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - とても面白いのでぜひ更新してください!! (2018年7月13日 22時) (レス) id: cb8a59094f (このIDを非表示/違反報告)
岡田侑翔 - おもしろいです!書き続けるのは大変かもしれませんが、頑張って下さい!! (2018年7月13日 16時) (レス) id: 82f66bbc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クウ | 作成日時:2018年7月11日 14時