俺様男子の、オトシカタ。Ryosk.Y

4.黒蝶…だそうです…俺様君。 ページ6

あ、死ぬ。これ死ぬ。顎痛い。死ぬ。(語彙力)



私「………」

山「動じねぇんだ。流石、黒蝶様ってか？」

私「こく、ちょ…？」



こくちょう………黒鳥!？
え、黒鳥ってあれ？あの、白鳥の湖とかに出てくるあの悪者の！？
見た目が醜いって言われてる黒鳥!？

あー、へー！確かにぴったりなあだ名ですねー！(ヤケ)
付けた奴誰だミンチにしてやる。



山「そんなに嫌な顔しやがって……。オトすつもりでやったのに、そんな顔されちゃ困んだけど。」


あからさまにため息をつく山田くん。
盛大に顔をしかめられたんですけど。
なんやねんお前。



しかしこの瞬間、私は大事なことに気がついた。

"オトすつもりでやったのに"


私「……くッ！」


つまりだ、この近くに落とし穴が無数に用意されており、顎をブチ上げて気をとられている隙に落としてやろうという魂胆か。



(山田ｻﾝが顎クイをなさられている！)

(流石のAさんでもオチるか！？)

(良いな……俺もされたい…)



もしや……あのドア前に整列しているクラスメイトも何か関係しているのか！？

入学時からあった3年越しの、山田ふゅーちゃりんぐクラスメイトトラップ…！
このチャラ俺様野郎、入学時から私を落とし穴に落として笑い者にさせようという悪どい考えを持っていたのか！！

努力と継続力だけは認めるよ！
お前将来大物だよ！



私「離してくださっ…」

山「は？」


なんで！？

何でコイツ顎持ってるだけなのにこんな……こんなこんなこんな!？(伝わらない)


しかし逃げないと不味い！
ドアから出ようとすれば確実に山田ふゅーちゃりんぐクラスメイトトラップにかかる。



私「こうとなれば…！！」


とりあえず勢いをつけて窓へぶっ飛ぶ。

ガラスを突き破って外へと飛び出した。






【空を舞う彼女に、クラスメイトという名の民衆は目を奪われる。
その姿はまるで黒蝶……いや、白鳥のようだと民衆は言った。
女という美しい獲物に逃げられた猟者は、キッと白鳥が去った空を見つめる。
「面白くなりそうだな…」彼の声は、外から流れる風に、そっとかき消された。】






私「着地方法分からん、詰んだ。」

５.四階…だそうです…俺様君→←3.教室…だそうです…俺様君。

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