36 rbr side ページ38
**********
ロボロ side
***********
梅雨も明けた７月。
ゾムから急にLINEがきた。
『▲時に〇〇に集合！』
と簡単なものだった。
いつもの飲み会かと思い、何も疑わずに店に向かった。
最近はサークル活動もあまり参加できていないから、ゾム達と会うのは久しぶりで少し楽しみにしていた…しかし。
「香坂Aです…」
隣の個室からAの声が聞こえた。
rbr「ゾムこのやろう…」
zm「Aが合コン行く姿をを見ようやロボロ♡」
・
俺は隣の子個室でAたちに聞こえないように小さい声で話した。
高本「だってAちゃん可愛いのに全然彼氏作らないから遊び回ってるのかと思っちゃったよ」
rbr「あいつ、処していい？」
ut「まぁ落ち着け」
・
高本「え？Aちゃん純愛なの？今どき」
ut「ロボロ、行け」
rbr「任せろ」
tn「待て待て」
・
高本「でも、舞鶴もロボロのどこがいいんだろうね？」
tn「それもそうやな」
rbr「おい！」
・
「あの、先輩…ロボロこと言う筋合いないと思います」
高本「Aちゃん、なに熱くなってるの？もしかしてロボロのこと好きとか？」
俺は一瞬固まった。
「…えぇ、そうですよ」
その言葉にも固まる。
高本「じゃぁAちゃん、したことないの？」
高本「まじ？こんな派手な顔して？」
高本「両親も離婚して、年の離れた弟がいるって聞いてたから…親に似て遊んでると思ってたわ」
我慢の限界だった。
みんなもだ。
俺は無言で個室を出て、片手にビールジョッキを持ってAのところに向かう。
・
rbr「こんにちは〜しね」
・
久しぶりに人に殴られた。血が出たのはいつぶりだろう。
痛い、ガンガンした。
Aは心配そうに、俺を見る。
そんな顔をさせたいわけないのに。
・
高本という先輩は更にはAにまで手を上げようとする。
流石に、耐えられなかった。
殴り合いの寸前でゾムたちに止められた。
・
名前の家に連れて行かれて、
服を着替える。
・
「ロボロ、私はもう大丈夫だよ」
「もうロボロが思ってるほど弱くないよ。高校生の…あの【約束】をした時よりも。ずっとずっと強くなったよ」
俺と、Aの関係に終わりが見えていく。
愛おしい人が遠ざかっていく。
・
「ロボロ、私…ロボロのことが好きなんだ」
違う。違うんだよA。
それは俺への恋心じゃないんだ。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 602人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宙舞@不破狂??(プロフ) - 儚すぎる…ずっと泣いちゃう… (9月4日 13時) (
レス) id: 5374b343f1 (このIDを非表示/違反報告)
いねむり - rbさんの久しぶりに見たんですけどめっちゃ感動して涙止まりませんでした、、！二人すれちがっててめっちゃむず痒いですね`^´ (8月19日 18時) (レス) @page50 id: 64b21c98aa (このIDを非表示/違反報告)
蒼威(プロフ) - 感動と胸キュンをありがとうございます🙇涙が止まらんです（ ; ; ）ドキドキも最高でした！ (2022年11月7日 22時) (レス) @page50 id: 2eebd6e961 (このIDを非表示/違反報告)
Kote(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます。この作品でさら様になにかいい影響があったらなら作者も嬉しい限りでございます。すごく率直な感想、とても聞けて作者自身、嬉しい限りでございます。すごく書き気力にもつながりました。重ねてになりますがありがとうございます！ (2022年8月27日 1時) (レス) id: 00da8aa88a (このIDを非表示/違反報告)
さら - クラスメイトに言われた一言ですごく傷が付き、真夜中ながら心の穴を埋めたくて拝見させて頂きました。 最後のシーンで涙が溢れてしまって、クラスメイトのことなんかどうでも良くなりました。久しぶりに心から泣けました。この作品と作者様に心から感謝申し上げます。 (2022年3月22日 23時) (レス) @page50 id: c775ccb355 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kotegawa | 作成日時：2021年12月1日 0時
