第43話 2人 ページ43
朝からなにやら外が騒がしい
一体何事？なんて眉間に皺を寄せながら外を確認
すれば、見知らぬ男が2人立っている
ここからでは会話は聞こえないが
とても嬉しそうにその男と喋る灰原くん
もしや、灰原くんが言っていた
相方とはあの人の事だろうか
「A、おいで！」
遠くから傑に呼ばれ
恐る恐る皆の輪に集まり男に目を向ける
七三メガネに黒スーツ？
明らかにサラリーマンだろこいつ
「…話は伺っています。まずは自己紹介ですね
私は七海健人と言います。よろしくお願いします」
『あ、Aです。訳あってここにお世話に
なっていて__。よろしくお願いします』
なんて握手を求められその手を躊躇うことなく
握り返す。
見た感じ常識人に見える、とても
ヤクザもんとは思えない人だ
それでも、メガネ越しから見えるその瞳は
とても冷めきっていて、ジッと私を見下ろす
その瞳に私は肩を上げた
「…これも、何かの縁という事でしょうか」
『はい？』
「いえ、独り言です」
はぁ…？
なにを考えるか分からない
あの灰原くんが凄く嬉しそうに喋っているもんだから
もっと愛想のいい人かと思った
そんな事を頭の片隅で思いながら
七海と呼ばれる男を見つめていれば、七海の隣に
立つ男の子が満面の笑みで私に近づいてきた
「あー！Aさん覚えてる？俺俺！」
久しぶりー！なんて手を振る男の子に
七海は急いで口を塞ぐ
「虎杖くん、さっき話したでしょう」
「あ、ごめん、忘れてた…」
何の話ですか？
そう思っても彼はお気になさらずなんて
淡々と答えるだけだ
「えっとー、俺、虎杖悠仁！よろしくお願い
しまっす！」
『あ、あぁ、よろしくねゆうじくん』
彼は見たところあの恵とタメかな？
こんな子まで今はヤクザもんだときた
世も末だな
なんて笑顔で話しかけてくるゆうじくんに
眉を下げ笑った
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ぱむむ - 私もとても面白いと思います笑 内容も斬新で記憶喪失&ヤクザパロとか好きすぎます笑 応援してます！ (2021年7月29日 18時) (
レス) id: ac3050bbcb (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - 白牙さん» ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします (2021年7月20日 12時) (レス) id: de4eceb30b (このIDを非表示/違反報告)
白牙(プロフ) - コメント失礼します！とても面白い作品で、何度も読み返してました！！更新頑張ってください！応援してます！！ (2021年7月17日 5時) (レス) id: a1abb373c7 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - あこさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年7月8日 21時) (レス) id: 87cf4b3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品にどハマりしました！これからも更新頑張ってください！！！ (2021年7月7日 7時) (レス) id: 4686a1bd88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：xoxo | 作成日時：2021年7月6日 22時
