第39話 甘味 ページ39
明くる日の朝、私は気持ちよぉく温いお布団で
眠っていた。
なのに、うるさく騒ぎ立てる音と
同時に私の自室である部屋の襖が開かれ
ドスンと重みが上に乗ってくる
『…誰じゃ我コラ』
なんて、物凄い剣幕で顔を上げれば
五条組の親分、五条悟の顔面がドアップで目に入った
『う"、あ"ぁああ？！』
「うるっさ、いつまで寝てんの
遊びきたんだけど？」
本当に〇してやろうかと思ったのは今日が初めてで
は無い。私は仮にも女で、しかも恋愛もろくすぽしたことが無い いたいけな女の子だ
布団を乱暴に剥ぎ取られ
寝転がる私の上に起きろよなんて体重を乗せてくる
「強情じゃん。起きねーとこのまま服脱がすよ」
『は？！ちょ、待っ…』
なんて、鼻歌を歌いながら
私の服に手をかける悟、しかしその瞬間
ゴンッ！！
と鈍い音と共に悟の頭に鉄拳という名の制裁が落ちた
「悟、何やってるのかな」
「痛い！もう少し優しくしろよ傑！」
「ならAからどきな」
人が我慢しているのに
なんて小言が聞こえたのは気のせいだろうか
頭に大きなタンコブを作りながらぶつくさ
文句を言う悟は私から離れ、頭を摩っている
『ありがとう傑、助かった』
「いえいえ。Aも起きといで
悟がお団子買ってきてくれたよ」
なんてにこりと微笑まれ
急いで身支度を整えた私だった
・
・
縁側に座りながら、3人揃ってお団子を食べている
最後の1つである桃色のお団子を食べようと口を開けたその時、隣にいるバカのせいでお団子を強奪された
『返せ！』
「やだね、」
文句言うなよなんてケラケラ笑われ
殺意が湧いたのは言うまでもない
しばらくぶすくれていれば悟が不憫に思ったのか
己の串に刺してある団子を差し出してきたので有難く貰うことにした
『ん"？！こへ、苦い！』
「俺も苦手。だからお前にあげた」
こいつ…！
咥えたまま口に含めずじまいの可哀想なお団子ちゃん
けれど捨てるのも勿体ないしそんな事出来ない
く、くっそ悟め〜〜！！
なんて泣く泣く口に含もうとした時
『…？！』
私の視界に傑の顔がドアップで映り
ぴしりと体が動かなくなる
私の口にくわえられた団子を
傑が代わりに咥え彼の口の中に消えていった
「ご馳走様」
なんて楽しそうに笑う傑に
後ろへひっくり返った
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ぱむむ - 私もとても面白いと思います笑 内容も斬新で記憶喪失&ヤクザパロとか好きすぎます笑 応援してます！ (2021年7月29日 18時) (
レス) id: ac3050bbcb (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - 白牙さん» ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします (2021年7月20日 12時) (レス) id: de4eceb30b (このIDを非表示/違反報告)
白牙(プロフ) - コメント失礼します！とても面白い作品で、何度も読み返してました！！更新頑張ってください！応援してます！！ (2021年7月17日 5時) (レス) id: a1abb373c7 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - あこさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年7月8日 21時) (レス) id: 87cf4b3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品にどハマりしました！これからも更新頑張ってください！！！ (2021年7月7日 7時) (レス) id: 4686a1bd88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：xoxo | 作成日時：2021年7月6日 22時
