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第56話 最強の友人 ページ6

あの一件以来、悟は最強になった


1人で任務につくことも以前と比べて格段に増え
私は1人になることが増えた



今日も任務終わり、鉛のように重い体を懸命に
動かし教室へ。



『傑 おせーよ何してんだよ!!』


「お疲れ傑 お前来んのおせーから
こいつ煩くてしょうがなかったんだけど」



なんて、教室にたむろする悟とAが目に入る



「…悟もAも任務終わったのか?
久しいね、2人共」



暫く任務続きで彼女と会うのも何日ぶりだろうか?
教徒共から化け物だと罵られてから気がかりだったが
あの笑顔からして気にしていないんだろう



『傑、待ってたのは他でもない
遊び行くぞ!!3人で!!』


「…え?」


「息抜きも必要じゃん?
それにお前最近寂しそうだったし」



なんて悟と彼女はケラケラ笑い私を見る



寂しい、ね。



"人間の皮を被った化け物だ"


"殺せ"



違うんだ、私は__
なんでギュッと拳を握れば頭によぎる彼女の笑顔



"傑"



"大好き"




「 A 」



『ん?どーした傑』



「…沢山思い出を作ろう、
沢山私が君を笑顔にさせてやる。
だから、どうか何処にも行ってくれるな」



とぽそりと呟く
すると彼女はぼけーっとしながらニコリと笑い



『なんだかよく分からないけど
当たり前でしょ!でもそれはあんた
だけじゃない私も同じ、いっーぱい
笑わせてやるから覚悟とけ!』



なんて無邪気に笑った彼女にほほ笑みを浮かべ
3人で教室を出た




「お前ら俺忘れんなよ」


「悟も同じさ。学生しか味わえないこのひと時を
お互い楽しもう」


「何だよ急に元気になって、気味悪ィー」



あの一件から抱いている奥底に根付くある疑問。
けれど今はただ、この時間を楽しもう



私達が揃えば最強なんだから

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作者名:xoxo | 作成日時:2021年4月12日 1時

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