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第96話 すれ違う感情 ページ46

高専へ帰宅し、悟へ報告、
伊地知は何も分かっていないようで
しょんぼりしながら謝ってきた



がしかし、


「いやいいよ、相手が悪すぎた」


『……。』


「と、申しますと犯人に心当たりが?」



その犯人とは僕らがよく知る人物に違いない


チラリとAをみるとあいつは
少し深刻そうな顔で視線を下に落としている
やはり気がついていたか



『…夏油傑、私達特級の1人 最悪の呪詛師だ
100を越える一般人を呪殺し呪術高専を
追放された男、お前も聞いた事あるだろう』



「夏油傑…?!確か彼はAさんの…」



と言葉を続けようとした伊地知に
Aは近くの壁をバァン!!と殴る



あーあ、壁に穴開けちゃって。



「す、すみませんでした、出過ぎたことを」


『伊地知勘違いするな
私はあの男が大嫌いだ。例え元恋人だとしても
次会った時は容赦せず殺す覚えておけ』


「……。」



殺す、ね。



そんな事をぼんやり思いながら僕は口元を
への字に曲げた





ーー
ーーー



場面は変わり、これは少し前の出来事である



「夏油様ァー、言われた本見つからないー!!」


「私の机の引き出しにもないかい?菜々子」



はぁ?!全然無いし!なんて愚痴を零しながら
開けた引き出しの中をあさりまくる菜々子はふと、
ある物を見つけ、夏油にそれを持っていった



「夏油様、これ誰?」


「ん?」



菜々子が手に持ってきたものは
何年か前の古い写真、そこには夏油ともう1人
幸せそうに笑う女の子の姿が写っている



「菜々子、…ダメだよ勝手に持ってきたら」


「だって気になるじゃん
五条悟ならまだしもさぁ、女の子だよ!」


「それでも、ダメ」



なんて言いながら美々子は止めるがそれを
遮ったのは夏油本人だった



「…彼女は当時付き合っていた子でね
私の大切な人さ」



「…!夏油様の大切な人?」



あの、夏油の大事な人、
それを聞き菜々子、美々子は揃って写真を
まじまじ見る。



そんな中菜々子は言った



「夏油様、なんでその大切な人
一緒に連れてこなかったの?」



「…菜々子」



「別にいいじゃんこんくらいさぁ
美々子だって気になるでしょ〜」



なんて言いながら夏油を凝視、




「…私は彼女を連れていかない道を選んだ
彼女は私の創造するこの世界に必要ない」


「ええ〜?!大切な人なのにぃー?!」



と零す菜々子に夏油は切なそうに目を細め



「私は彼女に___」



と静かに語った

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作者名:xoxo | 作成日時:2021年4月12日 1時

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