恋愛対象外 (ページ33)

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第83話急用ページ33

街中の喫煙所で、一服するため中へ入る
しかし、ライターを切らしていて火を付けられない

(ったく、こんな時に)

なんて、思っていれば

｢やっ。｣

と夏油がそこには居た

｢犯罪者のクソ野郎じゃん。何か用？｣

｢酷い言われようだね｣

｢あんた自分がした事忘れた？
私の親友盛大に振っといて随分元気そうだね｣

なんて言えば、夏油は困った様に苦笑し
私に持っていたライターで火をつけた

｢あんた、これから私達からずっと追われるように
なるけど、逃げられると思ってる？｣

｢運試しってとこかな｣

｢ふーん｣

夏油は無謀な事はしないタチだ
何か、策はあるんだろう

そんなことを思いながら肺に溜まった煙を吹けば
夏油は言った

｢一応聞くけど冤罪だったりする？｣

｢ないね残念ながら。重ねて一応、なんで？｣

｢術師だけの世界を作るんだ｣

はっ、めちゃくちゃ意味わかんねー

｢夏油知ってる？あんたのせいでA、
ちょっと前まで上層部から敵対視されてたんだよ｣

｢…そうなるだろうとは思ってたよ
だが、私と共に来て命狙われるよりはマシだろ？｣

｢馬鹿じゃん、処断される可能性もあったんだよ
ま、五条がどうにか食い止めたけど｣

と言えば、夏油は視線を下に落とし
何やら考え込んでいる

なんなわけこいつ

そう思いながら私は携帯を取りだし五条に
電話を入れる

｢五条？あんた今近くにA居る？
あー、んじゃ席外して。夏油見つけた。そ、新宿｣

悪いけど夏油、私殺されたくないから。

ー
ーー
ーーー

｢お前何回借金すれば気が済むわけ？｣

『煩いな、お前と2人で人生ゲームやっても
面白くねーー』

なんて、紙幣をばらまくA、別の遊びしようよ
と顔を向けてくるがその時携帯のバイブ音が鳴った

｢しょうこじゃんめっずらしー｣

『何事？』

ピッ

｢何？｣

"五条？あんた今近くにA居る？"

その問いに俺は勘ぐる

｢まぁね｣

"あーんじゃ席外して。"

やっぱりな、そう思い俺はすぐさま部屋から退室

"夏油見つけた"

｢新宿か？｣

と聞けば、しょうこから肯定の言葉が帰ってくる

｢…すぐ行く。｣

"分かってると思うけどあの子には___"

｢当たり前じゃん。黙って行くよ｣

と通話終了ボタンをし部屋へと戻った

｢急用できた。すぐ戻る｣

『…』

ごめんA。今のお前に会わせねェよ。