恋愛対象外 (ページ27)

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第77話最期ページ27

「私と別れて欲しい」

何で、そんな疑問より勝ったのは
何故呪詛師になったのかという事だ

『□□村って、私が行ったところだよね
私のせいなの？私が彼らに暴行されたから』

とポソりと呟けば彼はクックックとおかしく笑った

「勘違いも甚だしいな
以前から非呪術師を殺そうと考えてた
手始めに人間の醜悪が溜まったあの村を殺った
だけの事、言ったはずだよ
君には関係ないってね」

『あんた自分で何したか分かってんの？
なんで！！』

なんて、傑の胸ぐらをつかみ
睨みあげるすると彼はその手を振り払い言った

「君がどう言うと、私はもうここへは
戻らない。生きる道は決めた
もう後には戻れない」

『生きる道って、一体何するつもり？』

「非呪術師共を皆殺しに呪術師だけの
世界を作るんだ」

何アホなこと言ってんのこいつ
なんて、拍子抜けして固まってしまう

「私の創造する世界に君は必要ない、
醜い醜悪の溜まった
非呪術師に情けをかける愚かな君はね。」

『…！』

「私は行く。A、君との関係もこれで最期だ
分かるだろう、君を簡単に切り捨てられる程
私はもう君に微塵も興味はない」

なんで、どうして

そんなことを思っても傑は私に背を向け行ってしまう

"A、私はね独占欲が強いんだ
例え君が今更別れてくれと言ったとしても
もう逃がさないよ"

"大丈夫、約束しよう
私は君を置いて何処にも行かない"

『嘘つき、何処にも行かないって言ったじゃん！！』

「…」

『待ってよ！！傑！！待って！！』

と彼の背を追いかけ走るが
地面が雨に濡れているせいか、滑って転んでしまう

『…………………行かないで』

その声は彼に聞こえてたのか否か、
傑は1度もこちらへ振り返らないまま去っていった

「A、安心してくれこの世の闇は私が祓おう」