４２滴 ▶杏寿郎視点 ページ43
任務にいざ復帰するとなり家を出ようとするがAは俺の腕をこれでもかと掴み離してはくれない。
かと言って連れて来たのが失敗だった。
宇髄は簡単に潜入させて置いて行こう等と言うが、ここがどう言う場所か分かってそんな事を言っているのか？
人じゃないとバレないと言うのが問題じゃない。
……あるのは男と女の問題だ。
そうとは知らずにAは待ってると言うが、
そんな不安そうな顔しといて置いていける訳ないだろう。
挙げ句、上手く喋れてないくせにだ。
Aは恐らく不安な時や我慢している時に言葉がたどたどしくなる傾向がある。
本人が気づいているかは分からないが。
しかし宇髄の“首を切るところを見せる”と言う言葉で連れて行くと言う思考は消え去った。
暫くするとAが戻ってきたが……
俺の贔屓目は無しに可愛らしいと思う。
しかしだ、
化粧を
さっきよりも置いていく事に
その事が無性に苛立ち、Aの方はもう見なかった。
その後、
結局ここに居た鬼は上弦で、俺達は重症だが無事に鬼は滅した。
すると、なんだ？
Aを迎えに来たが居ない。
女将に問えば、客の部屋にいると言う。
部屋と聞き、嫌な予感しかない俺はその部屋へと急ぐと、Aの「痛い」と声が聞こえた。
次の瞬間、俺の目に飛び込んで来たのは、
不快な笑みをした男と、目を閉じて耐えるようにされるがままのAだった。
あれほど俺は気をつけろと念を押しただろう。
いつもの馬鹿力はどこに行ったんだ。
それではただの非力な女性だ。
男が出ていった後も、大丈夫そうな素振りで任務は終わったのかと聞いてきたのが更に俺を苛立たせた。
何故、俺自身こんなにも苛立っているかも分からないが、
…………本当に腹が立つ。
男と女の事に疎いところも、
警戒心があるようで何も出来ないところも。
その嫌に目立つ赤い跡も。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 748人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩豊(プロフ) - こんにちは！凄くおもしろかったです！これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください！応援してます☆彡 (2022年10月27日 19時) (
レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 青白の狼さん» わぁ！可愛いって思って貰えて凄く嬉しいです(TT)✨優しい煉獄さん、最高ですよね…🤦❤️← (2021年11月19日 20時) (レス) id: 86a7064ea0 (このIDを非表示/違反報告)
青白の狼(プロフ) - 何このかわいい生き物(夢主)・・・尊っ。優しい煉獄さんに戻って、よしよししてあげて〜。 (2021年11月16日 13時) (レス) id: eebaad3e1e (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 葵さん» こちらこそメチャクチャ嬉しいですー（Τ∀Τ)!!完結目指して頑張ります💪 (2021年11月15日 1時) (レス) id: 86a7064ea0 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 興味ほんいでみてみたんですけどメッチャクチャ良かったですw！これからも応援してます！ (2021年11月11日 23時) (レス) @page28 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杏 | 作成日時：2021年11月4日 21時
