【ツイステ】ウツボとおままごと。 (ページ24)

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笑ページ24

*

オレは動揺していた。
そんなの当たり前、と自分に言い聞かせて戦闘に集中していた。
背後にピカ、と光が流れる。足元にべちゃ、と血が付いた。

ふと目をやると倒れたAだった。
きっとサボりつつも優等生のAなら
こんな攻撃、防衛魔法で防げたはずだった。

そこにピカ、とオレを狙ったアザラシちゃんの攻撃が
オレの体を貫いた。
背中に熱い熱い液体がどくどくと波打つ。

フロイド、と言うAの顔を見た。
喋っちゃダメだよ、メジロちゃん。
と言うとそっちこそ、と言われた。
最初に会った頃と同じだった言葉だった。

はあはあと息が乱れる。

「ねぇ、オレがループしてるの気付いてた？」

とオレは言ってしまった。
またループしてしまう。
覚悟を決めた。

だが不思議とループは止まった。

「黙ってて…ごめんね。」

そう言っていたA。
きっと気付いていたんだと思う。

「フロイド!?返事をしてください！」

オレとAを安全な場所へ運ぶジェイドとアズール。

「ちょっと、お前たちが居なくなったら僕はまた一人ぼっちだ！」

「そうです！フロイドやAさんがいなくなったら僕は…」

そこで会話は途切れた。
すぐに病院に電話をしてくれた小エビちゃん。
ごめんね、そんなことしたってもう助からないよ。

「A…生きててね。」

オレが言う。

「フロイド…生きてないと許さないからね。」

ボロボロと大粒の涙が出てくる。

ふと視界が揺れた。

「フロイド、大好き。」

「オレもだよ。このまま2人で死ぬのかな。」

地獄だっていい。君となら。
きっとたのしいな。
ずっとずっと、この時間を大事にしていたい。

笑った口から意識が飛んだ。