. ページ46
iw side
そんなこんなで迎えたバレンタイン当日。
無事営業を終えた俺たちは、ゾロゾロと投票箱の前に集まった。
fk「さて…開票しますか」
sk「ああ、緊張するー!」
nb「今緊張したところで結果変わんねえだろ」
翔太がそう言うなり、躊躇なく投票箱をひっくり返す。
相変わらずマイペースなやつめ。
fk「じゃあ俺読むから、阿部ちゃんカウントよろしく」
ab「おっけー」
fk「いくぞー。阿部ちゃん、佐久間、阿部ちゃん、照、照、翔太…」
続々と開票が進む。みんな緊張の面持ちだ。
しかし、予想通り、俺と阿部が徐々に他に差をつけ始め、佐久間とふっかがそれを追う形になっていく。
nb「やっぱ予想通りの2人か…」
sk「翔太も舘さまも珍しく伸びねぇな」
fk「…阿部ちゃん、照、舘さま、俺、佐久間、阿部ちゃん、照、照。投票はこれでおしまい」
ab「…うわ、結局かよ」
sk「マジですかい」
結果、辛くも投票一位を守ったのは俺だった。みんなの視線が痛い。
fk「…まあまあ。次は現物行くから、泣いても笑ってもこれが最後だ」
ふっかが自分自身も微妙な顔をしつつフォローしてくれる。
fk「何箱にもなってるから、照手伝って」
そう言われて店の奥に箱を取りに行くと、言葉通りなかなかの量の箱。
fk「すごいっしょ。まだまだ勝負はわかんないからね」
そう言ったふっかの目は、心なしかいつもよりギラギラしているように見えたんだ。
705人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わかめ | 作成日時:2020年1月27日 9時