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ru「うわー、すっごい」
fk「めっちゃ美味そうじゃん」
宴会場に並んでいたのは、地元食材をふんだんに使った豪華な料理。
旅館らしく、お刺身に山菜やキノコ、野菜の焚き合わせに茶碗蒸し、果てはブランド牛の溶岩焼きまである。
おひつに入ったご飯を各自よそっていくんだけれど、照がマンガみたいな山盛りにするもんだから、
『ご飯とお味噌汁はおかわりも出来ますからね、おっしゃってください』
なんて、女将さんが声をかけてくれる。
「「いただきまーす」」
sk「舘さま、これ食べれないよね?こっちと交換する?」
みんながワイワイと食べ始める中、佐久間がこっそり聞いてくる。
疲れていても、そういう気遣い屋なところは変わらないらしい。いや、むしろそういう性格だから、疲れてしまうのだろうか。
mg「なんか、懐かしい味がする」
めめがしみじみという。華やかな世界に生きるめめだけど、根は俺たちと同じなんだな、なんて考えてしまう。
そして実は俺自身も、こういう料理を食べるのは久しぶりだ。店の料理が洋食中心ゆえ、開発ついでに家でも洋食を作ることが増えていたからだ。
とはいえ、和食のどこか安心感のある雰囲気も俺は好きだから、今日はすごく嬉しい。店でもこういうメニューだそうかな…
nb「涼太、顔が仕事モードになってるぞ」
翔太にツッコまれてはっと我にかえる。
sk「今日くらい、仕事忘れて飲も?」
そういう佐久間の顔には、すでにさっきはなかった赤みがさしている。
fk「みんな飲むのは程々にしといてよー。夜またちょっと出かけるからね」
もしかして、翔太が言ってた1つ目の種明かしというのは、それのことだろうか。
そう思って翔太をチラッとみると、ニヤリと口角を上げている。
mg「え、なんかあんの?」
fk「それは後のお楽しみ」
その後もたっぷり食事を楽しみ、いい感じにお酒も入ったところで、宴会はお開きになった。
fk「そしたらみんな、一旦部屋戻って、20時にロビー集合な。屋外だから、しっかり防寒して来て」
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作者名:わかめ | 作成日時:2020年1月27日 9時