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kj「到着ー！」
「翔太、照、運転ありがとうな」
サービスエリアからは翔太が運転を代わり、夕方には目的地の旅館に着いた。
kj「見て見てこれ。Zuhause御一行様ってちゃんと書いてる」
fk「おお、なんか嬉しいな。みんな、ちょっと早いけど17時半から夕食だから、それまでは自由時間って事で」
「「了解ー」」
ふっかの手配により、俺の相部屋は翔太。
ab「お前らここまで来ても一緒かよ」
なんて阿部ちゃんが言うから、2人で顔を合わせて笑う。
翔太から聞いた旅の裏目的に照らせば、当然阿部ちゃんと佐久間、康二とめめが同室だし、ラウールの保護者役は店長のふっかと過保護の照だろうから、残った俺たち2人が同室になるのは必然。
本当は阿部ちゃんのためなんだよって言いたいのを堪えて、翔太と連れ立って部屋に入る。
ここは昔から続く温泉宿らしく、落ち着いた雰囲気が漂っている。
俺が部屋でまったりしていると、荷物を整理していた翔太が不意に言う。
nb「しかし、ふっかも考えたよね」
「ああ、佐久間、元気になるといいな」
nb「阿部ちゃんの側にいられたらすぐ元気になる気はするけど。ま、俺らは俺らで楽しもうぜ」
そう言って座椅子で伸びをする翔太はやけに余裕だ。
でも大丈夫だろうか。佐久間のやつ、人を盛り上げるのは大得意なくせに、自分のことには無頓着だからな。
「でもさ、ふっかはなんでここに決めたんだろうね」
nb「あ、それなら、ドライバー頼まれるときになんとなく聞いてる。多分、夜になったら1個目の種明かしがあるよ」
なるほど、翔太、もといふっかには、なにか秘策があるんだ。だから翔太もあんなに余裕なんだな。
そうこうしているうちに夕食の時間が近づいてきたので、秘策の詳細は聞けないまま、俺たちは会場へと急いだ。
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作者名：わかめ
| 作成日時：2020年1月27日 9時
